2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

老いのひとこと

博から博道へ名前が昇華した。 博君は博道と名を換えて野田山に眠っている。 博君の前に暫し佇み改めてお別れの挨拶をさせていただいた。 これで幾分肩の荷が下り軽くなった。 博君の命日は6月11日だった。 丁度その日にはわたしは義理の叔母の亡き骸に添…

老いのひとこと

木枯らしに 首をもたげる だいこかな 青首大根たちがみな首を伸ばして背比べ。 君たちは競わなくても好いのです。 周りを気にせずみな大根らしい大根であればそれで好い。 その内からだを洗えば天日干し、糠をまぶして塩振れば醗酵熟成功成りて美味しいタク…

老いのひとこと

無断掲載 入管法改正で風雲急を告げる27日に何事もなかったかのように新聞が配達された。 チャンネルを回せばテレビが映し出された。 我が家の地方紙の一面トップ記事は消費増税対策案で飾り、確かに特報欄には外国人技能実習生の実態を掲げてはいるものの…

老いのひとこと

満身創痍のまま辛うじて高校を出た昭和29年わたしは父に激しく談判し南米パラグアイ渡航を強要した。 渡航費用を父に願い出たが父は頑なに認めてはくれなかった。 丁度その頃母の体調思わしくなく既に重篤なる病巣を宿していた。 依然として不安定な精神状…

老いのひとこと

秋晴れに 浮かれしペタル おいの坂 孫からのお下がりが手に入った孫のお古を頂戴しルンルン気分で乗り回す。 我が専用車に気を好くし楽しい秋のサイクリングの始まりだ。 通い慣れた額四峠もなんのその六段ギアなら楽々と登りきれるはずだと思いきや足への負…

老いのひとこと

無断掲載 貴景勝が優勝を掛けて大関高安に挑んだ。 正に真剣勝負、男と男がぶち当たる。 正に闘争を見た、男と男が命を賭けて互いに闘魂を燃やした。 だから美しい、国技と云われる由縁は此処にある。 みんなが目を見開き固唾を呑んだ。 貴関の強烈なぶち当…

老いのひとこと

12月3日が更新の期限なので19日の日に出向いた。 ラッシュ時を避けようと余裕をもって7時過ぎに出たのだが思いの外渋滞激しく8時半を過ぎてやっと着いた。 あたふたと免許証を添えて必要書類を受付へ提示致せば終了証明書が在るはずだ其れを出しなさ…

老いのひとこと

親ばかがいるのなら爺ばかが居てもいいじゃないですか。 孫の絵が西区の区長さんから表彰されたと知らせが届く。 校長先生からではなく大阪市の区長さんから表彰状を戴いたのならそりゃ大したものだ。 こりゃ自慢するに値しようとこんなところにアップしてし…

老いのひとこと

老いのひとこと 偶然にもガラクタの中から変わった物が出て来た。 先ず第一斯くなるものが自分の手許にあること自体判らないし不可解だ。 恐らくは本家の当主利治が見付けだし届けてくれたのだろうが其のこと自体完璧に頭から失念していた。 此れは間違いな…

老いのひとこと

金曜日は居合の日、いつもの体育館へ出向けば今日はテニス教室が入り使えない。 暫しベンチに身を置きあれこれ居合に思いを巡らす。 刀を握ってかれこれ60年の歳月が流れたが相も変らぬ単なる下手の横好きに過ぎない我が身を振り返り思いを致す。 鯉口を切…

老いのひとこと

終戦前後の頃わる餓鬼たちへの仲間入りを認知してもらおうと競って柿泥棒に参加したものだ。 お蔭で罰が当たりシナンタロウのチクチク火の出る痛みをよく味わったものだ。 此の度は其奴に刺されまいと注意して登ったが只の一匹たりともいなかった。 イナゴ同…

老いのひとこと

額縁に納めるほどの代物ではないかもしれない。 でも十回の受講を終えた証に図書館の館長さんから修了証書を授かったのだから一応体裁を整えた。 古文書解読講座を受講しただけで決して古文書を自由自在に手懐ける一丁前になったわけでもないのに何ともお目…

老いのひとこと

のどかな小春日和の昼下がりアマガエルとイナゴがのんびり日向ぼっこ。 それも群れることなくたったのお一人さまで此の世の秋を満喫する。 ブロッコリの実とキャベツの葉っぱをひとり占めきっと縄張りを張ってる気なんだろう。 好いじゃないかもう直ぐなまり…

老いのひとこと

町会の一角にコスモ石油のガソリンスタンドがある。 もっぱら原付バイクは利用させて貰ってはいるが乗用車の方は偶に気が向けば使う程度にしかない。 此のスタンドの加賀産業道路を挟んだ丁度筋向かいにコンビニが在ったのだが止む無く閉店に追い遣られ暫し…

老いのひとこと

軽く一杯ヤロウカイの数少ないメンバーの一人嘗て役所の重鎮テラさんを失ってしまった。 此れ宿命とはいえやはり寂しい。 大いに彼を偲び語り明かそうと親分格の遠き西宮の住人ノミさんからの督促状が届く。 その内輪の中で一番の暇人を囲う此のわたしが仲を…

老いのひとこと

今日は半日かけて三つの病院のはしご受診、甘んじて薬漬け医療の餌食にならんと身を乗り出したも同然。 いや、むしろ薬漬けをこちらから所望したと云っても好い。 幾ら強がりを言い張っても所詮は弱き存在、お医者さんやお薬にすがり付く哀れなる年寄りに他…

老いのひとこと

年寄りには時間の制約がないので何をしようが勝手なのだが只のほほんと時を費やすわけにも中々いかない。 でも偶には何も考えずに陽だまりにニャン子のようにのんびりと寝そべってみるのが好かろうと試すが直ぐに何かを思い出したように野良着に着替えて飛び…

老いのひとこと

枯淡の境地にどっぷりと浸かってしまえば互いに誕生日を迎えようが挨拶の言葉すらない。 わたしが云わなければ家内からも何ら返ってはこない、淋しいものです。 先日わたしは八十三回目の誕生日を迎えた。 例年だと大阪の孫たちから祝報が届くはずなのに今年…

老いのひとこと

家内の実家から譲り受けた庭石をわたしはわたしの墓の墓石として活用した。 人により色んな見方が在ろうけどわたしはわたしなりに家内との縁組を確固不動の姿として末永く残した記念碑であると自認いたす。 上寺石材店の誠意ある手に掛りいま野田山の山頂に…

老いのひとこと

病院で年に一度の検診を受ける。 胃カメラとCTスキャンで調べてもらった。 重大な異変なくほっとする。 だからと云ってお医者さんから生命の1カ年間の保証を頂いたわけではない。 今日現在で然程の異常がないことが判明しただけで明日からは判らない。 家…

老いのひとこと

古文書のお勉強会も残り少なくなった。 今回のテーマは時宜を得た「西郷どんを読む」でした。 何せテレビの前にへばり付きボリューム一杯にして齧り付く。 ところが今日の講師の先生曰く「ドラマのストリーの大半はフイクションであり史実に忠実に則っている…

老いのひとこと

家は代々浄土真宗大谷派なので「南無阿弥陀仏」と彫って然るべしなのにわたしは何ら気にも留めずに「仏心」と刻んで貰った。 どうしたことか此の齢に至っても真宗の教義に素直に帰依することが敵わない。 かと言って其れに代わるものが在るわけでなしただ漠…

老いの回想記≪135≫

その八 ブーメラン 返る内川 春いずこ 幸福の木―その2 失意の我が長兄は大阪にて零細な店舗設計に関わる企業に職を見出した。 もともと手先の器用なタイプで小まめな事を好んだので、その仕事を自分の天職として育て上げていった。 幾星霜もの努力惜しむこ…

老いのひとこと

無断掲載 今回ほど虚しい悲哀感を味わったことがない。 五木寛之氏のお話を伺おうと傍聴室のテレビモニターの真ん前に陣取り拝聴したのだが無惨な結果に終わった。 大きな失意を抱いたまま会場を後にした。 昭和7年生まれの氏は姿勢正しく実に矍鑠と為され…

老いのひとこと

野田山のてっぺんにわたしの分身が居座る。 異様な図体をして眼下を見下ろす。 生前に造った墓を寿陵と云って目出度い事なのだと云う。 石屋さんになぜ目出度いか尋ねれば彼方が天国へ召されれば戸惑うことなく即座に此の中に納められ供養されるので目出度い…

老いのひとこと

無断掲載 西村選手の攻めの剣道は物凄い尋常ではない。 そのタイミングと速さには目を見張るが動体視力が付いて行かない。 有効打突を見失う、よく判らないくらい早い。 鋭い攻めの気勢が相手を動かし間髪を入れずに 体が動く。 先だってのNHKのドキュメ…

老いのひとこと

無断掲載 図らずもと云おうか案の定と云うべきか西村英久選手には二連覇を掛けて片や一方の内村良一選手には雪辱を晴らす決戦になった。 処が実にあっけなく小手技を連取した西村選手が三度目の日本一に輝き賜杯を手にした。 天晴れと云うしかない大きなプレ…

老いのひとこと

「ツクシ誰の子スギナの子」春を告げるツクシは童謡にも唄われる。 土を突っついて顔を出す元気な子、だから昔は「突く子」と書いたらしいが漢字では「土筆」となるらしい。 とても愛嬌者で春には旬の料理にも仲間入りする。 ところがツクシ=スギナとくると…

老いのひとこと

たんじょうを いわふがごとく さきにけり またひとつ としをかさねし こよみかな としふけて さかころげおつ ゆめをみる はぴばすで うたふものなし ちゃわんざけ だれよりも しあわせなりと おもふわれ

老いのひとこと

無断掲載 NHKとは言え滅多と剣道を扱うことはない。 それが偶然にもお目に掛かれた。 剣道日本一の西村英久選手の素顔に接することができとても幸運だった。 嵐のメンバー相葉さんが相方で風船割りを演じたりして弥が上にも剣道が盛り上がっていた。 とて…