老いのひとこと

老いのひとこと
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偶然にもガラクタの中から変わった物が出て来た。


先ず第一斯くなるものが自分の手許にあること自体判らないし不可解だ。


恐らくは本家の当主利治が見付けだし届けてくれたのだろうが其のこと自体完璧に頭から失念していた。


此れは間違いなく父忠勝がわたくしの22の歳に厄除け安全祈願をしてくれた証のようだ。


 


処が当時の石浦神社のものならば然程気にも留めないのだがどうも此れは日蓮宗に関わるもので些か驚かざるを得ない。


あの当時父が日蓮宗に関与した話は何処からも聞かされてはいない。


実に不思議だ。


只あの当時わが父は口には出せない苦節のど真ん中で困窮のどん底にいた事は想像に難くはない。


妻トシと死別し男所帯を切り盛りしながら三人を養育した。


苦し塗れに南無妙法蓮華経に傾きふらりと縋り付いたのだろうか。


世間のことは何も知らない木偶の棒には「如世尊勅 當具奉行」や「南無妙法」を取り囲む「大毘沙門天」 「大増長天」「大持国天」「大広目天」の四天王のことは皆目何も知らぬも同然。


日蓮宗日蓮正宗創価学会も何ら区別すらつかないが或いはヒョイとしてまさかあの我が父が若しや・・・・・・それは在り得ない。


いや、そうではない父を慮った知人の誰かが推挙した裏わざに過ぎなかろう。


 


 


今夜は父と盃を交わしながら父の本音を是非とも聞かせて貰わねばなるまい。