2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

老いのひとこと

絶好の小春日和で汗ばむくらいだ。 ウインドーブレカーを腰に巻き額新地内を行けばブットレアの花咲く庭先に差し掛かる。 よく見れども其の古木がない。 どうしたものかと眺めおればに庭仕事中の御方がとうとう枯れ申したと寂しげに云う。 跡継ぎの枝を剪定…

老いのひとこと

晩秋の好き御日柄に里芋堀に打ち興じ収穫を楽しんだ。 素人にすれば上出来すぎて大収穫を喜んだ。 早速、旬の味を夕餉と共にいたそうと御自ら台所に立ち皮をむしり始める。 ところが意外と厄介だ。 タワシで擦ってもダメ、包丁を用いれば皮を毟れば折角の実…

老いのひとこと

畑友のでぐちさんから頂戴したニンニクの芽が今漸く顔を出して呉れた。 有り難さが現実味を帯びる。 雪の重みに耐え抜く基礎体力を培ってくださいと鶏糞を少々散りばめる。 昨日は又同じ畑友のふくださんからお声が掛かり此処に春キャベツの苗が在るのでお好…

老いのひとこと

実に珍奇でミステリアスな場面に遭遇したものだ 何時ものコースを一巡し校門辺りに差し掛かると路肩に何かある。 よく見れば真新しいハイヒールではないか。 成人用の右足一足だけが履き捨てられているがそんなことは常識的には考えられない。 誰かに追跡さ…

老いのひとこと

ぱそこんの不具合と重なるようにもう一つ厄介事を抱え込んでしまった。 此処三日間通じるものが通じない状態がつづいた。 幾ら力んでも息んでみても出ないものは出ない。 とうとう切痔と云おうか脱腸と云おうか肛門がやたら痛い。 時折、激しい便意を催すが…

老いのひとこと

やはり事態は糠喜びに終わった。 仕事を終えシャッダーンしようとスタートボタンを押すが感応がない。 強制終了は本体には良くないらしいので蓋を閉めてスリープさせ其の翌朝には ブログ発信の大仕事も無事終えた。 ところが此の時もスタートボタンが全く応…

老いのひとこと

無断掲載 立民の代表選が低調でこれでは枝野さんが浮かばれないとネットが伝える。 みなさん、大きな失点を免れようと異口同音に同じような論調を繰り広げるだけでは盛り上がるはずがない。 問題は焦眉の急を要する最重要課題は如何にして全野党勢力を一大結…

老いのひとこと

パソコンがむずかる動かない、いらいらする。 掛かり付けのカメリア医院へ駆けつけ予約を入れる。 翌日参れば大先生がご不在でお弟子さんに診てもらう。 「Cartana」のスイッチがオンに入っていたのでオフにいたしましたとおっしゃるが全く以ってよく…

老いのひとこと㊶

歴史に色どりされた古都金沢に居を置く愚人である。 先祖を辿り我が身の素性を調べる内に意外なことに出くわし度肝を抜かれる。 寺町妙典寺境内に建つ荒々しくも自然石を立てたような「津田半山君の墓」と嘗ては 野田山墓地芝山の地に鎮座した「津田清三郎近…

老いのひとこと

歓迎されざる気象状態が随分続いたので感覚的には十日間の長雨のように感じたがたったの四日間であった。 来る日も来る日も間断なく降り続いたものだ。 今日は中断中の畑仕事に精を出す。 泥濘む足元には長靴は用を為さない。 靴底には雪ダルマのように泥ん…

老いのひとこと

老いのひとこと

御神体の前へ恭しく進み出る。 やがて足を閉じ直立不動の姿勢にて暫し目を閉じろとのお告げの言葉が発せられる。 次いで、両の腕を伸ばし床に平行に前方に差し出すようにとのお告げが入る。 そして、手首を回転させながら手指を伸ばすようにと告げられた。 …

老いのひとこと㊵

他人の家の墓仕舞いについてとやかく口を挿む筋合いにはない事ぐらいよくよく承知はいたすものの、やはり気になる。 津田家の長(おさ)が決断しそれを断行されたことにわたし如きものが他言いたすは確かに烏滸がましい限りだが、やはり慙愧に堪えない。 住職…

老いのひとこと

今日は雨の中、散歩のつもりが二時間余りの遠足となってしまった。 高尾南3丁目の薬屋さんを経由して大額の鶴寿園まで目論んだがなかなかどうして坂道つづきで大そうへばってしまった。 何の事はない何時ものサイクリングコースだと高をくくったが徒歩の方…

老いのひとこと

好いお天気がよう長いこっちゃつづいたものだ。 予報では週明けの火曜日から雨模様のようだ。 雨の前に一仕事と地下足袋姿で野良に出る。 人力耕運機の発動だ。 スコップと三角鍬による二刀流の始動だ。 猫の額ほどの空閑地に自慢の手動式人力耕運機のお出ま…

老いのひとこと

体操を終え自転車に跨ろうとした矢先に後ろからお声が掛かる。 振り向けば見知らぬご婦人、銀縁メガネに白髪まじりの相応お歳を召されたお方のようです。 何分耳が不自由してますのでと近付きもう一度伺えば盛んにわたしをば褒めちぎるではないか。 どうもわ…

老いのひとこと

公民館主催の陶芸教室の後期講座が始まった。 最早此の歳で何ですかと云う気持ちが先走り迷いに迷い躊躇に躊躇を重ねて思案の挙句当日の目覚めと同時に決断した。 手足が動く限り天が与えし最後の試練と心して参加することにした。 何んと云っても物言わぬ粘…

老いのひとこと

ラジオ体操の会場で地域の世話役たなかさんにお逢いすることが在る。 或る日の事、公園の敷地内に散在する古い落ち葉がもはや腐葉土化したような肥沃な部分を戴けないものかと持ち掛ければその場で快諾くだされた。 その日の夕刻畑仕事を終え戻れば玄関先に…

老いのひとこと

馬替神社の鳥居の下で一礼をして暫したたずむ。 国家安寧を祈ることはない、家族のみんなが息災で居ることを願いもう一度一礼する。 或る日のこと鳥居の横の掲示板に張り紙が貼り出された。 みれば厄除けや長寿祝いのことが書いてある。 すると昭和10年の…

老いのひとこと

大阪の孫から4年後にはじいじは卒寿だね。 僕は4年後には成人式ですとメールが届く。 是非とも僕の成人式の日まで長生きしてくださいと心憎いね。 双子ちゃんからは百歳までがんばれと来た。 孫の言う事には従わねばならぬが此ればかりは如何ともしがたい…

老いのひとこと

馬替地内の裏道小路をゆけばいつもの年老いし農婦が草陰から顔を出し互いに挨拶を交わす。 何の花ですかと尋ぬればフジバカマだよと応えてくれる。 花の時季も終えたので処分するのだと云う。 勿体なくはなかろうかと云えば一抱え摘んで持ってくまっしと差し…

老いのひとこと

畑作奮闘記 此処のところは朝の散歩どころではない。 晩秋の農繁期を迎えまさに天手古舞だ。 長らくお世話いただいた千両ナスも天寿を全う為された。 既に用を達していた胡瓜、トマト跡地と合わせて其処へ人力耕運機を入れて稼働させねばならない。 スコップ…

老いのひとこと

尋ね人の写真入りチラシが郵便受けに舞い込む。 赤地に白抜き文字で「此の人を探しています」とある。 恐らく安否を気遣うご家族の強い要請で警察署が公開することを受理したのだろう。 また当該介護施設も管理上の責任を痛感するあまりこのような仰々しい手…

老いのひとこと

畑作奮闘記 食料に供した沖縄へちまも既にシーズンを終えた。 シーズンを終えるに当たり最後の置き土産に超弩でかいマンモス級を残して呉れました。 食べるわけにはいかず始末に困った末、こいつをタワシに生まれ変わらせることを思い付いた。 そのまま放置…

老いのひとこと

街外れの鄙びた公民館にも気品ただよう至芸を究める名品が並ぶ。 一流作家と思しき九谷の香炉・黒松の盆栽造りや素晴らしき能面に流暢なる仮名文字書写等々に舌を巻く。 此の校下には秀作逸品の主が数多く点在することを始めて知りました。 さすが文化都市金…

老いのひとこと

無断掲載 筑波同門の後輩星子が先輩林田をくだした。 NHKは高速度カメラを駆使して克明に両選手の一挙手一投足を捉える。 林田選手が面を着装する。 一流選手の其の仕草には命を賭す戦を前に精神を昇華させる貴重なる一瞬でもありましょう 。 細心の注意…

老いのひとこと

無断掲載 11月3日恒例の全日本剣道選手権大会が日本武道館にて執り行われた。 三年振りだと云うがやはり会場は関係以外観客は見当たらなかった。 弱冠二十三歳の薩摩隼人たる星子選手が賜杯を手にした。 筑波大学院の学士剣士と云うから剣理を学術的にも…

老いのひとこと

敢えて大安を避けて仏滅の日にした。 若しも結果が凶に転じ不合格になればやっぱりそうだったのかと験担ぎの所為に致せばそれでよい。 免許更新が敵わなかった口実になりましょうと察したわけだ。 受付に大勢が殺到し混雑を避けるためなるべく時刻を遅らせて…

老いのひとこと

何にも変わらなかったではないか。 野党共闘は実らなかった。 立民・共産ともに議席減は敗北以外の何物でもない。 敗軍の将は兵を語ってはいけない、言い訳は見苦しい避けるべきだ。 聞きたくもなかろう。 でも枝野・志位両氏は何らかの形で責任を取らねばな…

老いのひとこと

校下の公民館主催の文化祭に皆さん方に混じって出品させて頂きました。 みな夫々の自慢作ばかりで逸品が勢揃いいたせば成る程此れは圧巻だ。 九死に一生を得た「知足の蹲踞」もがっしりした木枠に納まり陳列の栄誉を得た。 決して踏ん反り返るような悪態を演…