老いのひとこと

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晩秋の好き御日柄に里芋堀に打ち興じ収穫を楽しんだ。

素人にすれば上出来すぎて大収穫を喜んだ。

早速、旬の味を夕餉と共にいたそうと御自ら台所に立ち皮をむしり始める。

ところが意外と厄介だ。

タワシで擦ってもダメ、包丁を用いれば皮を毟れば折角の実の部分が消え失せる。

何分小粒が多い。

仕様がないので右親指の爪を立てて皮を剥ぐ。

何んと厄介なことをと思いつつスーパー店頭の真っ白い芋の子を思い浮かべる。

今迄はなんぞげに口にしたが他人様の労苦を思い知ったわけだ。

丁度其処へ家内が覗き込んで、お父さん何やってるのとまるでせせら笑う用に口を出しお鍋に入れて茹でるのですよ云うではないか。

何にも知らない世間知らずでした。

此の歳になるまで知りませんでした。

決して良いトコの生まれでもないクセして飛んだ非常識ぶりを演じたものだ。

相変わらず御目出度い奴なのだ。

 

しかし、「芋の子を洗うように」との例えの通り昔の人は水洗いが常識で在った事はどうみても間違いではなさそうだ。