2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

老いのひとこと

さすがに天下の俳聖松尾芭蕉なるがゆえに魚の目にも涙がにじむ様子を確と観察なさった。 此の繊細なる感性にはひれ伏すばかりだ。 いつも通り過ぎる街角で水槽に泳ぐ金魚を見る。 時折わたしの口笛に気付いたものかゆったりと向きを変えてわたしに視線を注い…

老いのひとこと

近未来には人造心臓が現実のものと成り得るという。 試験管の中でBS細胞(よく判らない)が増殖し100億個の細胞が結集し心臓の原形が形づくられる。 当初はみな勝手ばらばらに動く内に次第にその動きが一つに集約されやがては一糸乱れぬリズムに乗って…

老いのひとこと

非常に興味深いしかも不可解なとても解りにくい難しい内容のテレビでした。 「心臓」と「心」との関わりを科学的医学的に分析していたが知的レベルが余りにも高すぎてわたしにはよく理解できなかった。 でも非常に興味を引いた場面があった。 母親が我が子と…

老いのひとこと

一喜一憂してはいけません。 「一難去ってまた一難」は世の常、そんなものは何処にでも転がっていよう。 安定していたはずの血圧が157に跳ね上がった。 何度も計測し直すが数値は改善しなかった。 看護婦さんは「気温の所為ですね」と和らげてくれた。 一…

老いのひとこと

難しい古文書の勉強会に顔を出す。 古文書を難なく読みほぐす才能は何処にもない。 そんな事よりも此の文書の裏に秘める歴史的な時代背景を何んとか理解できぬものかと必死に補聴器に噛り付きながら拝聴する。 よくは判らぬまでも薄ぼんやりと全容が掴めれば…

老いのひとこと

此の歳に至って漸く清水の舞台より飛び降りる決断を下すことにした。 兼ねてより賀状に付いては其の損得とか存在価値メリットデメリットについて関心を寄せていた。 此の時に至って賀状に纏わる諸々の負荷が身に余る状態になってしまったということです。 敢…

老いのひとこと

此の冬場は晴れていてもお出かけの際は傘を持参する。 雪ならともかく時雨れて氷雨にでも見舞われれば一溜まりもない。 用心深いのである猜疑心の強い奴なのです。 嫌な奴なのである。 愛用の傘は何の変哲もない在り来たりのコンビニ傘だ。 それも家の前に捨…

老いのひとこと

無断掲載 随分と気を揉まされたがトランプからバイデンへ平和的に権力が移譲されてよかった。 晴れ上がった青空を仰ぎ見るような感動を覚えた。 その日のシンボルカラーは決して青一色ではなく青と赤の融け合った紫色でもあった。 あの二週間前の惨劇を忘れ…

老いのひとこと

無断掲載 年末にテレビで見た映画が面白かった。 浅田次郎原作の「柘榴坂の仇討」で彦根藩士演ずる中井貴一と水戸藩士を演じた阿部寛が共演した。 桜田騒動を描いたフィクション映画に過ぎぬが最後の結末の場面がとてもよかった。 井伊大老の首級を挙げた1…

老いのひとこと

幾ら管(くだ)を巻いても詮無(せんな)い事は分かっているがどうしても書かざるを得ない。 余りにもひど過ぎる。 国民が舐められ馬鹿にされて水をぶっ掛けられたも同然だ。 水岡議員は元教師なるが故に恰も子らに語り掛けるように論点を整理し実に解り易く 首…

老いのひとこと

コロナ国会が始まりました。 代表質問に枝野さんが立ちました。 小さな部屋ながらも将来が嘱望される枝野関が大部屋出身の巨漢横綱菅関に挑んだことになる。 当然のことながら両者が四つに組み投げの打ち合いの大攻防戦が展開されるだろうとみな固唾をのんで…

老いのひとこと

不要不急の外出は控えねばなりませんが人通りの少ない雪道をとぼとぼと歩むには別段差支えはないでしょう。 とは言え左程の雪ではないしろ歩道は雪で閉ざされ車道を行くしかない。 確かに危ないと云えばその通りでしょうが巣ごもりだけが能ではないはずです…

老いのひとこと

新聞の見出しが気になった。 「死後一人陽性」とある。 「又しても死後陽性」とか「死後陽性四人目」とした方が解り易かろう。 此の一面記事の何処にもpcr検査の活字がない。 県下の検査体制は拡充され日に1500例可能だというが果たしてフルに稼働し…

老いのひとこと

一ちぎりのパセリの葉っぱが付け合わせに乗っている。 普通の人は余り箸を付けない。 刺身のツマのような存在で余りその値打ちは高くはない。 雪が来る前のことだが、そのパセリを金ダライに山盛り一杯ばかり収穫した。 しかし、此れぞまさに無用の長物と言…

老いのひとこと

玄関の一角を自慢のギャラリーに見立ててひとり悦に入る。 写経の手習いでしたためた般若心経を安物の額縁に納めました。 雪峰先生から手解きをいただいた手焼きの水差しを花瓶に転用しました。 わたしが描いた菊の角皿が一枚あります。 先日公民館で教わっ…

老いのひとこと

1月15日、初詣を兼ねて左義長を参拝しようと白山さんを目指した。 10時に点火される火入れの宣詞に期待を込めて9時過ぎに出たのだが生憎今年の火起こしは11時からであの燃え盛る火柱にはお目に掛かれなかった。 我が身に纏わり付く災禍や煩悩を焼き尽…

老いのひとこと

目鼻立ちの整った実に端正な阿弥陀さまが我が身元に居られることに今更のように気付く。 やはり齢の所為でしょうかわたしも仏界にだいぶ近づいた。 其の仏さまに誘われるように改めて拝顔いたせば穏やかで和んだ安らぎ感がほんわかと漂いはじめ不思議なもの…

老いのひとこと

馬替岳は思いの外高くて険しい。 投棄を認可したものの此の新山が消え失せるには五月連休明けになりましょう。 事此処に至っては今更何をか云わんやである。 後は野となれ山となれで良いではないか、太陽光線の熱エネルギーにお任せするしかなかろう。 丁度…

老いのひとこと

今朝がた珍しくも来客があった。 お隣の馬替町会のお方がお二人連れで参られ豪く神妙な面立ちで語り始められる。 うかがえばわたしの畑の横手に雪を投棄してしまったと云う。 前以って断りもせず甚だ怪しからんことを仕出かしてしまいましたと恐縮される。 …

老いのひとこと

T字路の角地に在るので除雪車が入った後の後始末が何と云っても大変だ。 角地なるがゆえに雪の小山があたかも山脈のように連なる。 宅地に面した部分の後片付けに終日格闘した。 幸い好天に恵まれ六割方は捗ったろう。 日本経済が若かりし高度成長期に仕入…

老いのひとこと

除雪車は余り器用ではない。 雪を押し込みシャベルで汲み取るがあまり上手ではない。 見ていると歯がゆいくらいだ。 もう少し効率的に掬い取る上手い方法はなかろうか。 見ていると実にじれったい。 横を流れる城谷川へ廃棄するのだがガードレールが邪魔して…

老いのひとこと

新たに30センチ強ほどでしょうか。 驚く程でもなかろうに早速除雪に当たるが 殊の外雪が乾いている、サラサラの粉雪です。 非常に珍しいことです。 さぞかしスキーフアンには待望の雪でありましょう。 シベリヤ寒気団が列島を上から覆い被さりすっぽり冷凍…

老いのひとこと

雪国にいながら今漸くにして雪らしい雪にお目見えできた。 それでも精々20センチぐらいでしょうか雪掻きには丁度手頃なかさになりました。 今日はいつもの外歩き徘徊は取り止め雨合羽を羽織っての除雪作業です。 毎度お馴染みの宿命を背負って今年も老骨に…

老いのひとこと

宣言が出され6時より菅首相は官邸にて7時より小池都知事は都庁にて夫々記者会見を執り行った。 共々テレビにて放映された。 まさに国難に近い緊急事態に遭遇し此の両者の対処の在り様は弥が上にも我らは対比せざるを得なかった。 「排除」の論理で完璧に幻…

老いのひとこと

最寄りの公民館が寄せ植え講習会を催してくれた。 量販店の店頭には大小さまざまな既成の品が並ぶが殊更購買心がそそのかされる程でもない。 会費一千五百円で諸材料が提供された上自作の御手植えが楽しめるなんて勿怪の幸いではないか。 主木に椿が指定され…

老いのひとこと

いやあひどいものだ。 実に困ったものだ。 最早どうにもならん! どうにでもなれ! 此の阿呆たれメが! 一昔前テレビの電波がアナログからデジタルに変わると大騒ぎしたが何も意味が解らぬままに周りが騒ぐので釣られてただ騒いだだけだ。 アナログもデジタ…

老いのひとこと

何ものにも遮られることなく束縛されることもなく広大なる空を望める地点は街中にはそうざらにはない。 矢張り空は好いなあ。 悠久の宇宙空間を一面に蔽いつくす広大なる空はいじけたちっぽけなわたし如きものにも余すことなく胸襟を開いて語り掛けて呉れる…

老いのひとこと

今朝の新聞のコラム記事には丑年に因んで光太郎の「牛」が引例された。 さっそくページを開いて読んでみる。 どうしたことか所々に思い当たる節がある。 ちゃっかり肖ってみる気になってしまった。 “牛ハノロノロト歩ク” 此のわたしものろのろと歩く どこへ…

老いのひとこと

猫もいなけりゃ犬もいない、鼠一匹やってこないとても静かなお正月です。 正月を祝うには各種大根の漬物でそれで十分と思いきや家内はなけなしの品々を取り繕って御節のお皿を揃えてくれたではないか。 みれば数の子に黒豆、芋きんとんに野菜の煮物があり海…

此の21世紀の世に我が家秘蔵の漬物を漬ける家方は最早少なくなったらしい。 我が家内はいつも口癖のようにその様なことをぼやき乍らもせっせせっせと漬物樽や重し石を洗うのです。 今年は畑の出来が豊作だったので材料には事欠くことなく漬けるは漬ける四…