老いのひとこと

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雪国にいながら今漸くにして雪らしい雪にお目見えできた。

それでも精々20センチぐらいでしょうか雪掻きには丁度手頃なかさになりました。

今日はいつもの外歩き徘徊は取り止め雨合羽を羽織っての除雪作業です。

毎度お馴染みの宿命を背負って今年も老骨に鞭を打ちました。

齢相応に何ら無理することなく炬燵で茶でも啜っておればよいものを敢えて我を張り自己顕示にうつつを抜かす嫌な奴なのだ。

幸い用水があり捨て場所には不自由しない。

得意とする右下手投げを連発して繰り出すので直ぐにバテる。

その都度スコップを立てて寄り掛かり腰を休める。

除けた尻から積もる、瞬く間に地面を白く被う。

此れまた宿命、厭わずに根気よく除けてゆく。

雪国に生まれ育った者たちはこぞって粘り腰が自ずと身に付く。

それが北陸人の取り柄であり唯一の美徳にもなりましょう。