2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

老いぼれの独り言

わたしにとっては日課の一つになったサイクリングロード、通称四つ額峠を越えれば下り坂に差し掛かり四十万の集落へとつながる。 登りの難所を征してルンルン気分で風を切ってどんどん走る。 遠くの微かな金木犀の香を捉えて間もなくすれば毬栗の里に入る。…

老いぼれの独り言

目下やまだ病院に入院中 愛用のPCによからぬプログラムが進入し容量を侵食してしまった。 瀕死の症状を呈したので山田病院の緊急治療室へ9月25日に強制入院させた。 主治医は森医官で全治一週間程度との診断が下りた。 如何ともし難い。 ばん止むを得…

ニュージーランド行き《3》

ニュージランド紀行 二〇〇六年三月二十六日~四月二日 ③また、この国には大型肉食獣がいない。熊や狼もいないらしい。 爬虫類の鰐はもとより蛇の類も一切生息してないという。 そのことがフォッサというジャコウネコの仲間の小動物が天敵がいないことから…

老いぼれの独り言

日曜会のホームグランドは本日を以って野々市尚道館から鶴来武道館へ変更された。 稽古メニューは変わることなく頑なにその一徹さを貫き徹す。 只ひたすら打ち返しと正面打ちを繰り返すのみである。 誰しも異論を挟むものなく積年の善き伝統を本日の稽古に…

老いぼれの夕雲考《117》

夕雲流剣術書 小出切一雲 誌(43) 人間は万物の霊長なり 【人と云ふは元來萬の靈長たり、其靈なる仔細は、未だ世を受けざる以前に天にそなはる理と云ふものあり、這の理中には元亨利貞の四徳そなはる、其天の理を感得して人と生るヽ時、性と云もの備はる…

老いぼれの独り言

恐らくこのわたくしは傍目には花咲じいさんや正直じいさんなんてとんでもない。 むしろ選りすぐりの意地悪じじい欲張りじじいに映って居ようことでしょう。 現に今日のわたしをルポルタージュ致せば、先ずは早起きは三文の得があろうかとご来光に手を合わす…

老いぼれの独り言

正直じいいさん 灰まけば 花は咲いたよ 枯れ枝に 薄紅色の ハナミズキ 枯れ木に花がつくように

老いぼれの独り言

日本人の奥ゆかしさの一つに「こころで悲しんでも顔で笑いなさい」という言い種がある。 義憤に堪えぬ怒りに遭遇しても顔と目は優しく笑みを湛える優雅さを尊ぶらしい。 北上する台風18号を横目で見ながら「川祭り」の諸準備は間断なく降りしきる雨の中敢…

老いぼれ教師の回想記《120》

青天の霹靂=その1 遠いむかしのことである。 その息子たちも既にあの当時のわたしの年齢に達しようとしている。 すべて時の流れが解きほぐしてくれたことになる。 なんとか親子ともども平穏な道をそぞろ歩けることを喜ばねばならない。 宜しからざる事は…

老いぼれの独り言

何時ものふれあい体育館で何時もの練習メニューを熟 (こな )していたら見掛けない奥方からお声が掛かった。 卓球の相手になってほしいという、つまりはわたしと一緒に卓球をして遊びましょうというお誘いの言葉に他ならない。 面識なきご婦人ではあったがむ…

老いぼれの独り言

尚道館での稽古が敢え無くして終わった。 日曜日の夕刻、最早此処では竹刀を振り下ろす事が叶わぬことになってしまった。 おのれの修錬の場を失った。 おのれの自己実現の場を失った。 おのれの非心を一刀両断に切り裂く場を失った。 おのれの鬱積した蟠り…

老いぼれの独り言

兼六園弓道場で遊学館高校の「土曜自主講座」なるものを見学した。 学年も性別も問わずに弓道を志した十数名の求道家が黙々と道場に坐す。 座学にて武道とは何たるかについて、また弓道の因って来る自主自立の精神の大切さを懇切丁寧に諭されていた。 高尚…

老いぼれの独り言

又しても、見ず知らずの他人様の畑に闖入し断わりも無く生い茂る雑草を引っこ抜く。 チャンチャラ可笑しい。 とても滑稽だし常識的にはあり得ぬ非常識な行為である。 偽善家ぶるのは止しなさいと四方八方からお声がわたしの全身に降り注がれる。 にもかから…

津田家のルーツを辿る≪5≫

5 人持組津田玄蕃家の相続問題 内蔵助正行の死に伴い津田玄蕃家当主は内蔵助の養子斯波玄蕃が十二代目として継承した。 玉川図書館の近世史料室が所蔵し保管する玄蕃家の由緒書きは、唯一此の斯波玄蕃(斯波蕃 (しげり ))が明治三年に作成した物だけが残…

老いぼれの独り言

とても興味があったので第6話のDVD録画を入手し、取り分け激しく打ち合う場面を繰り返し再生しいろいろ分析してみた。 意気消沈の果て路上に蹲る近藤さんに半沢は近寄り「ちょっと付き合わないか」と誘う。 まさかセットのようには見えなかったが恐らく…

老いぼれの犬日記《30》

例の老犬の事だがどうしても気になる。 ある日通りかかると小屋の外に出てもだえ苦しんでいるではないか。 わが愛犬の断末魔の形相をいやが上にも彷彿させた。 しばし目をとめて観察するが確かに苦しんではいるがようすが穏やかなのだ。 自転車から降りてよ…

老いぼれの独り言

25種の樹木に銘板が宛がわれました。 樹々も颯爽と活き返ったように誇らしげに映る。 ところがどうしたことか「ハナミズキ」が見付からない。 捜してもさがしても見当たらない。 ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属とある。 別名アメリカヤマボウシと云われ…

老いぼれの独り言

樹木銘板が届いた。 当初は間伐材を用いた木製のものを予定したらしいが役所の方で予算措置を講じたらしくプラスチック製に落ち着いた。 計画発案の段階ではクリーンキャンペーン等の実施日に併せて衆目の前でお披露目することも考えたが鳴り物入りで仰々し…

弓事始め《32》

㉜当道場には巻藁は二基あるが同時に二人が射ることは敵いません。 一年以上に渡りこの巻藁を独り占めし独擅場として欲しいままと致してきた。 ところが先日以来、とある外国人のお方が新たに入門され巻藁中心に専念されるようになりました。 云ってみれば…

老いぼれの独り言

戦中戦後間もなき頃のわが家の台所事情は極貧のどん底にあった。 大家さんの御妾さんとの同居を余儀なくされその人の厨房のゴミ箱を漁った記憶が今以って甦る。 母の面影と共に倹しい夕餉の情景が焼き付いていて離れない。 農林一号のさつまいもに雑炊が宛…

老いぼれの独り言

以前畑をやっていた頃にタマネギの苗をたくさん頂いたことがある。 ところが、そのお方は突如襲った病魔に倒れられお亡くなりになられた。 でも、とても健気な息子さんがそのお父さんの遺志を継いで畑仕事に精を出されていた。 実に気さくで誠実そうな青年…

老いぼれの独り言

アダプト4 傍目を一向に気に掛けることのないお方である。 また、確固たる信念の持ち主である。 生き仏にすら見立てられそうな別格のそのお方をそっと見守るしかない。 とは思いつつも彼の人にあやかりたい。 おのれも彼のお人のようにありたい。 公道の道…

沖縄の旅«3»

沖縄旅日記 二〇〇七年十二月十二日~十四日 3・ 本来なら祖国の地であるべきところに厳然と他国の領地が覆いかぶさっている。 米軍基地の中で目立たぬように、隠れるように沖縄の住民たちは息づいている。 初めて沖縄を目の当たりにしたわたしにとっては…

老いぼれの独り言

ドラマ「半沢直樹」に無性に引付けられ魅入ってしまう。 役者さんの演技とは言え防具を着装し打ち合う場面には脱帽した。 羽目板に追い詰められた「近藤さん」が見せた面がね越しの形相が凄かった。 そして、劣勢から奮起へと転じて鬼気迫る面相で「半沢さ…

町内よもやま話«5»

8月最後の土砂降りの日に臨時の役員会が持たれた。 案件は敬老会の持ち方だという。 お祝いの品をフルーツにするか御饅頭にするかをみなで相談し決めるらしい。 とっくに後期高齢者の仲間入りを果たした当事者が会を召集し取り仕切るのも可笑しかろうと気…

老いぼれの独り言

アダプト3 草むしりに生きがいを感じる。 現にそのような人がいる。 飽くまでも、その人の自発性に基づき無償でみんなのために無条件で勤労奉仕する。 それに伴う費用や経費にも頓着なしに只ひたすら奉仕に専念する。 実に健気で崇高な行為だ。 もはや人間…

老いぼれの独り言

美容院にて 一年前の8月31日午前6時15分に愛犬リりーは天国へ召された。 今日は一周忌になる。 その当日の午後6時15分に曹洞宗古刹高安軒にて荼毘に付した。 可愛がってくれた子や孫と共に一周忌法要を営むべきではあったが割愛した。 受験勉強に取…