老いぼれの独り言

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兼六園弓道場で遊学館高校の「土曜自主講座」なるものを見学した。
学年も性別も問わずに弓道を志した十数名の求道家が黙々と道場に坐す。
座学にて武道とは何たるかについて、また弓道の因って来る自主自立の精神の大切さを懇切丁寧に諭されていた。
高尚なる弓道理念に違わない。
びっくりしたのは、その間終始一貫たじろぎもせず講義に集中していたことだ。
私語はもとよりふざけ合ったりするようなものは只の一人たりともいなかった。
私学ゆえに建学の精神が生徒諸君一人一人の中に浸透し顕在化している何よりの証しなのかもしれない。
惜しみらくは、教官との問答の応答には今少し若者らしき覇気が欲しかった。
後半には的前に立って身に付けた射技と射法を確かめ合っていた。
此処では高校生らしい嬉々たる面立ちで思い思いの姿勢で立ち向かっていたようだ。
わたしも彼らと共に仲間入りを果たし、その末席を借りて共に射させてもらった。
もっとも、的前と云っても至近距離からではあったのだがわたしにしたら貴重な体験であった。
遊学館の「土曜自主講座」に感謝したい。