老いぼれの独り言

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又しても、見ず知らずの他人様の畑に闖入し断わりも無く生い茂る雑草を引っこ抜く。
チャンチャラ可笑しい。
とても滑稽だし常識的にはあり得ぬ非常識な行為である。
偽善家ぶるのは止しなさいと四方八方からお声がわたしの全身に降り注がれる。
にもかからわず、今日もほんの一時だけだが草刈り鎌を持参して馳せ参じ作業を為した。
しかし、わたし自身は決して自分を偽善家だとは思ってはいない。
故人となられた此の家のご主人から嘗て頂いた篤き恩義を忘れはしないからなのです。
その恩義に報いお返ししたい一心からの愚挙なのかもしれない。
とは言うものの、さすがに人目が気になったが幸いにも早朝だったので誰にも気付かれずに済んだ。
我ながらわが身の心境の信じ難い程の大変化に驚かれぬるなのである。
齢のせいではないと固く信じるところが返って危うい。