雑草園顛末記《11》

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 試し切り
 
     斑入りのメダケが縦横無尽に所構わず繁茂する。
専門家にお伺いを立ててみたが人為淘汰の策は処置なしということで為すがままに、 ( まさ )にお手上げなのだ
 根元より伐採するが来春にはいっちょ前に竹の子が芽吹きくすくと育つ。
  ブロック塀の下をくぐり隣家の庭先にまで闖入するさまには魂消てしまう。
  這う這うの体で詫びを入れねばならない。
  その隣家との一間ばかりの空間に身の丈三メートルほどに成長した数本が自生する。
  幹は、せいぜい二センチ弱でお世辞にも「青竹斬り」とは云えっこはない。
  むかし、末岡師匠とバショウの幹を横一文字に切り離したことを思い浮かべながら濃州の住人「兼重」が鍛えた昭和の軍刀を持ち出し、恥ずかしながら袈裟懸けを試みた。
  隣家のエアコンが作動中だったので不在ではない。
 かといって、殊更断わりに顔を出すのも返って不自然なので断行してしまった。
  カーテン越しに一部始終を一瞥されていたとすれば狂気の沙汰、お隣の御老体さんはとうとう乱心に及べりと腰を抜かしたことであろう。
  実にお粗末すぎる愚かなる御話しなのです。
  今日も暑い暑い猛暑日でした。
 
老犬の病状気にしながらも敢えて投稿し続ける。