老いぼれの形稽古《16》

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太刀の部6本目=その1
 
 六本目で、仕太刀は下段から打太刀の鍔元目指してじりじりと攻め上げてくるので、打太刀耐え切れずに右足退いて左上段にて退くとある。
これは、此処で初めて仕太刀の方から「機を見て」、下段からの鋭く突き上げる攻めの気勢を示すことになろう。
 この時、仕太刀は打太刀下がるを見て、すかさず速やかに打太刀左拳めがけて鋭く大きく一歩攻め入る。
この攻めの気勢、極めて仰々しく大袈裟すぎてもよいのではなかろうか。
それは、打太刀の技を引き出さん為の画策にもなろう。
とにかく、大きく出ないと間合いが遠くなり届かぬ位置での小手の応酬となろう。