2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

老いのひとこと

加賀百万石の礎を築いた前田利家公の偉業を讃える百万石祭りは今年ももう直ぐです。 お祭りに際し藩祖利家に纏わる野田山墓地の清掃活動の呼びかけビラが今年も舞い込んできた。 市民有志のボランテア活動で前田家のお墓の落ち葉拾いが今年も盛大に執り行わ…

老いのひとこと

無断掲載 そんな悠長なラジオ体操の時ではないNHKはそう判断した。 いやNHKが内閣官房からの指示に従ったのかその辺のことは分かりっこない。 又しても金正恩がミサイルを発射したのだという。 今度はどうも我が国の200カイリ経済水域に着弾する恐…

老いのひとこと

今回の教養講座は五十に届かぬ若きお坊さんからの有り難きお説教でした。 今の心を信じて、あなたの人生行路を歩みなさいと諭して戴きました。 とても有り難いお話に感謝しがら耳を傾けておれば遂には有り難い気持ちに落居ってしまうのです。 今の心を信じて…

老いのひとこと

幾暁庵(きぎょうあん)が編んだ晩年の句集「秋まつり」と「放生会」に此の青桐 ( せいどう )が詠んだ句が掲載されていた。 変体かな混じりの崩し字の解読に随分手間取ったが学芸員のお方のご好意を得て何んとか漕ぎ着けた。 確かに役立たずの実に下らない作業…

老いのひとこと

青桐(せいどう)という俳人が実在したものか、また幾暁庵 ( きぎょうあん )とはいったい何者か些か興味を惹く。 早速、玉川の近世史料館へ赴き調べてみた。 幾暁庵については容易く入手できた。 伊勢山田の人で幾暁庵雲蝶( うんちょう)を名乗ったという。 芭…

老いのひとこと

毎度のことながら日本人として生まれておきながら日本人の書いた書を読めない。 此れほど屈辱的悲哀はない。 悔しいがこればかりは如何ともし難い。 それで苦肉の策として思い付いたのが玉川の近世史料館の活用だ。 お若き学芸員に泣き付くしか手がなかった…

老いのひとこと

鶏小屋のやっさんの農園で久しぶりに農業実習に精を出す。 植え付けを済ませたジャガイモとトウモロコシにサツマイモ、スイカ、ウリ、カボチャに菊の苗もみなみな順調に根付いたようではありませんか。 他人様の作物には違いないがどれもこれも実習上わたし…

老いのひとこと

コンクリートとアスファルトの狭間は暗黒の空間、本来なら生物の存在を拒む筈にも係わらずマツバウンランに継いで此の度は 庭石菖=ニワゼキショウがお出ましです。 やはりこちらもアメリカ生まれの帰化植物 スマートさにはやや劣りましょうが可憐な慎ましや…

老いぼれの夕雲考≪129≫

夕雲流剣術書 小出切一雲 誌(55) 小出切一雲が著わした「劒法夕雲先生相傳」には温良恭倹譲 ( おんりょうきょうけんじょう )の倹の字を謙に置き換えられており、又顔回を顔子と書き直してあったりして一雲の学の深さがうかがい知れるのです。 何とも高尚…

老いのひとこと

此の際、もう一方の良識を意思表示しようと中央公園での集会に参加した。 一人でも多くの参集にお手伝いしようと老骨にムチ打ちペタルを漕いだ。 あふれる熱気に淡い期待を寄せたが案の定些か褪めた雰囲気でしかなくこれでは如何なものかと思わざるを得なか…

老いのひとこと

のと里山海道と等伯展 海道は ウツギ藤咲く アカシヤ道 湯につかり 鯵サバ喰いし 又四郎 帯刀は 画筆を剣と たたき上げ 等伯に 逢いに七尾路 マンダーラ 涅槃図に 引き寄せられて 息をのむ 達磨図に 睨まれ怖じ気 立ち竦む 猿二匹 ぬっと現われ 奇声かな 能…

老いのひとこと

無惨 みじめ 数の力 数の横暴 数の無力 無力感脱力感 上乗せして虚脱感 何が民主主義だ もうどうにでもなれ お上に牛耳られた お上の思うつぼ 楯突くな文句を言うな 無駄な抵抗は止せ 黙って付いて来い 【新明解国語辞典】より お上の意味 1.朝廷・天皇の…

老いのひとこと

近くに居ながら長谷川等伯を見たことがない。 チヨおばちゃんのお見舞いを兼ねて行かないかと家内が誘う。 此の時を逃がせば先がないかもしれぬと思い重いハンドルを握る。 白尾に来て一瞬日本海に出くわすコバルトブルーが目にしみる。 白い波がにこやかに…

老いのひとこと

教養を身に付けるための教養講座でしょう。 わたしのような教養のないものへの講座なのでしょう。 毎回その都度自分の教養のなさに呆れるばかりで実に情けない。 無闇に齢だけ積み重ねてしまった無知蒙昧の輩には参ってしまう。 実に恥ずかしい。 無言の行を…

老いのひとこと

高橋精路はわたしのひいじい様になる。 とても信心深き御方であったらしくお寺さんのみならずお宮さんにも篤い信仰の証を顕わさんとされたようすがよく伝わってくる。 精路は石浦神社へ参拝し家族のものがみな氏子であることを神主さんから保証して貰った。 …

老いのひとこと

滝川先生の絵は昭和二十一年六月とある。 敗戦の爪痕まだ荒々しく残る状況下、戦前の価値観が喪失し戦後の価値観が新たに創出するまさに混乱の真っ只中ゆえ少なからず先生の心中にも複雑な想いが去来したのでありましょう。 想い定まらず重なり合って揺れ動…

老いのひとこと

滝川武雄先生の犀川河畔を描く油絵は何とキャンバス代わりにベニヤ板を用いている。 額縁も木製の質素な造りで見るからに物資欠乏時代の遺産であるかがよくわかる。 むしろ食べる物すら事欠くときによくぞこのような秀作を創り上げられたものだ。 芸術家の熱…

老いのひとこと

父忠勝、祖父勝太郎、ひいじい曽祖父は高橋政之丞後改名して精路と申し、ひいひいじい高祖父は高橋金之丞と申す人となる。 金之丞には実子なく政之丞は養子になる。 金之丞は39歳で夭逝し切米二十俵の足軽の身であった。 その金之丞が弱冠十六歳の文政十年…

老いのひとこと

県の美術館へ油絵の汚れ落としについて問い合わせてみた。 修復工房まで設置されるが一般の作品の受け付けは為さないという。 若しや手軽な方法でよいのであれば蒸留水と綿棒さえあれば簡単にできますよと親切にも教えてくださった。 どうしても落ちなければ…

老いのひとこと

鶏が取り持つ御縁でやっさんの畑で農業実習に精を出す。 一億総活躍時代ならそれ相応の働き口があれば喜ばなければなりません。 仮にマイナス報酬の身であれ心の糧が得られるのであれば大いに喜ばなければなりません。 マルチ作業は初体験、なかなか厄介で…

老いのひとこと

近江町市場にある割烹「市の蔵」にて野田中の葵会のメンバーが集まりました。 いつもの九名が今年は八名に減ってしまい些かどころか至って残念至極、みな嘆きました。 お決まりの病歴武勇伝やお薬の品評会はみなさん心得たもので上手に敬遠なされます。 手柄…

老いのひとこと

蔦の葉よ許したもう。 光り浴び輝ける君の姿を奪い去りました。 わたしたちの不徳の致すところです。 無惨にも取り返しのつかない失態を演じてしまったわたしたちを許したもう。 蔦よ、君の誰よりも光り輝く自慢の葉は五月の陽光を浴び大地から送られる水と…

老いのひとこと

この大型連休に一度だけ五月雨に見舞われました。 雨上がりにぬっと自慢の容姿をお披露目したではありませんか。 抜かりなく今年も顔を出した抜群の八頭美人さん背高のっぽでスマートでとてもお澄ましさんなのです。 それも砂漠のような殺伐たる環境下、コン…

老いのひとこと

戸籍上わたしの曽祖父つまりひいじい様に当たるお人が高橋精路という人になる。 此の精路の遺品を先日の法事の折に弟より開示を受けた。 その中には「村松儀堂」なる人物に関わる史料が含まれていたのです。 わたしには厳粛なる歴史の重みをもろに感じたので…

老いのひとこと

うい孫の成長がうれしくて 柱にのこるきずの痕 過ぎ去りし五月五日のせいくらべ 子どもは幼いからでこそ 年古れば古るほどには離れゆき のこるは柱のきずの痕 今年のこどもの日 子どものいないこどもの日 とつぜんお手紙まい込んで 双子ちゃんからごあいさつ…

老いのひとこと

もう何年前になるのでしょう。 思い返しても思い出せない、第一思い出そうと試みること自体億劫となってしまった。 そんなわたしが又しても菜園を始めよう云うのだから始末に負えない。 数年ぶりに畑を耕してみました。 ところが不思議なものです、少しづつ…

老いのひとこと

憲法記念日、ただ手をこまねいてじっとしているのも不甲斐ない。 かといっていきり立つようなエネルギーはもうどこにもない。 ただ、いみじくも総理が口にされた、もはや国民の改憲の意思は既に固まった、時は熟したのだとのお声が何故かしら耳にこびり付く…

老いのひとこと

白山市内の旧鳥越村地内に三ツ屋野という小さな集落がある。 例の鶏小屋の御主人ことやっさんが鳥越に美味しいそば処があるので案内いたしましょうと此の三ツ屋野まで連れて来て下さった。 平日の昼下がりゆえ人一人っ子見当たらない、猫や犬とていない静か…

法定の事≪12≫

法定の事=長短一味 その3 足切・足留から霞の構えに変化する。 それらの技は古流剣術の中にしか生き残ってはいない。 竹刀剣道はもとより剣道形にもその片鱗も面影すら何らとどめててはいない。 斯くなる古流の内実を極めることなく只々表面面 ( ひょうめ…

老いのひとこと

上流階級でもごく一部の富裕層なら直筆の肖像画に仕立てたであろうがこと肖像写真に関しては一般人各層にまで普及していたのでありましょう。 たかが足軽分際に過ぎぬのに随分と一世一代の大判振る舞いを決意したことになろう。 羽織る紋付は新調のようだし…