#スローライフ

老いのひとこと

幾暁庵(きぎょうあん)が編んだ晩年の句集「秋まつり」と「放生会」に此の青桐 ( せいどう )が詠んだ句が掲載されていた。 変体かな混じりの崩し字の解読に随分手間取ったが学芸員のお方のご好意を得て何んとか漕ぎ着けた。 確かに役立たずの実に下らない作業…

老いのひとこと

青桐(せいどう)という俳人が実在したものか、また幾暁庵 ( きぎょうあん )とはいったい何者か些か興味を惹く。 早速、玉川の近世史料館へ赴き調べてみた。 幾暁庵については容易く入手できた。 伊勢山田の人で幾暁庵雲蝶( うんちょう)を名乗ったという。 芭…

老いのひとこと

毎度のことながら日本人として生まれておきながら日本人の書いた書を読めない。 此れほど屈辱的悲哀はない。 悔しいがこればかりは如何ともし難い。 それで苦肉の策として思い付いたのが玉川の近世史料館の活用だ。 お若き学芸員に泣き付くしか手がなかった…

老いのひとこと

しょせん物事はなるようにしかならない じたばたしても始まらない でも手を拱いて座視するわけにも行くまい なるようにしたければ おのれの力の及ぶ範囲内で何かを為さねばなるまい 胡瓜や茄子とて同じじゃないか

老いのひとこと

先日は高校総体を観戦に羽咋まで出向いた折りに少しばかり時間に余裕があったので隣接する市立歴史民俗資料館を覗いてみた。 玄関わきの奥まった箇所に目立たぬように大小幾つかの焼物が無雑作に置かれている。 以前のわたくしなら何の造作もなく見過ごした…