老いのひとこと

太平洋高気圧がデンと居座り其の縁を巻くように南風が列島を縦断し白山連峰をも乗り越え此処金沢の街中を吹き荒ぶ。

高尾の山を吹き下ろす生温い烈風が向風となり自転車の前進を阻む。

最ローギアにて辛うじて公園に辿り着き朝の体操をやり終えた。

行き交う人はみな台風のようだ、気味が悪いと口にする。

いよいよ迫り来る地球温暖化現象を肌で知る。

外気に比しむしろ家の中の方がヒンヤリ感じる不思議な初冬の一日であった。

 

予報では明日以降は急激に気温が下がり時雨の季節がやって来るという。

 

ならば今日の内にと外歩きをし突起だらけの石畳を確と踏み終え、序でに午前中に為し終えようと玉葱の追肥作業におのれを駆り立てた。

案の定、予報通り雨が降り出し雨合羽を濡らし始めたようだ。

今朝がたの時ならぬ熱風は何処へやら・・・

 

老いのひとこと

              無断掲載

今日の地方紙に和田秀樹先生の特集記事が載る。

あたかも痛快無比な勧善懲悪ものを読むが如く溜飲が下がる思いを味わった。

西洋医学近代医療の粋たる東大医学部ご出身の医師ながら数多の同僚や同業の医療従事者を忌憚なく完膚なきまで扱き下ろす。

諸々の検査に晒され数値だけを見て薬を強要され薬漬けにされる現況をわたしは憂う。

此の降圧剤は死ぬるまで飲みなさい、糖尿病は不治の病だと患者に烙印を押しつけ脅迫まがいに投薬を勧める。

今流行りのマインドトントロールに嵌められたも同然ではないか。

検査の数値だけを見て患者の内心に寄り添う医療は放棄されたままの現況に先生は警鐘を打ち鳴らす。

余程著しい症状がない限り高齢者医療には節制も摂生も不要だと強調する。

免役力を自力で培うためには血圧も血糖値もコレステロールも気にするな。

気ままに好物を食べ酒も飲むが良かろうと和田先生は豪語する。

 

現に医療危機・医療崩壊が叫ばれて久しい。

おまけに医療不信が蔓延する現下の日本国の医療に革命を火を燃やし救世主的存在として和田秀樹医師が今脚光を浴びる。

近々にも厚労省が所管する和田医師の意思を継ぐような医療生養成の大学校の新設に向けて鋭意奮闘中とのこと大いにご期待申し上げねばならない。

 

でも来世にて通院とは些か口惜しい。

 

 

 

老いのひとこと

 

無事に焼き上がるように手を合わせたお蔭だろう九体が事もなく窯出しされた。

*気に掛けた額四陶土の円筒花瓶は痛々しい亀裂の溝を覗かせながらも割れずに済んだ、透明釉でお化粧してやろう。

 

*乾燥時に高台の足の一つが外れて俄か補修した香炉の四脚も揃って焼き上がって呉れた。

 

*また蓋付きの棗と急須の合わせ具合も不十分ながらも体裁を整えて呉れた。

 

*平鉢には弁柄で烏滸がましくも「祝 米寿」と揮毫した。

祝には鬼板で円囲いを入れてみた。

如何にも野暮ったい仕草ではあるが冥途への土産といたそう。

*五芒星にも弁柄でアクセントを施したが旨く行かなかった。

 

 

午後は畑へ出て玉葱のマルチの窓から顔を出す雑草を毟り取ったが兎に角腰が痛い、此れは尋常ではない。

大根の下葉を捥いで土寄せをいたせば突然の驟雨に見舞われ這う這うの体で逃げ帰った。

 

 

老いのひとこと

                            翌日撮影

絶好の秋日和、いつもの道のりを何の能もなく往く。

三精霊に敬禮を施し戦友のメロデーをハミングしながら気力を鼓舞する。

公園では二つの用件を済ましスズメのお宿を覗き見しながらチュチュと挨拶かわせど此処のところ全く姿なし。

仙台から転校したと云う子のお家の玄関先に三鉢の鉢植えあり。

ブルベリーにストロベリーだ。

自然と口遊む、ブルベリーANDストロベリー、・・・・・。

ベリーベリーTWOベリーはVery

Much。

サンキュウベリマッチVerymuch。

ThankYou VeryMuch

Thankyouverymuchと独り言を遠慮会釈なくつぶやく。

 

傍人たちは“アッ認知症が居る”とみな遠巻きにのけ反るがわたしは全く気にはしない。

 

 

老いのひとこと

俄かに自公國連立政権の話が飛び出した。

自民と国民の両幹事長が密かに腹の探り合いをしたのだと云う。

恐らくは密談が成り立ったのあろうホットなニュースが一人歩きし始めれば各党党首は慌てて否定はするものの玉木さんの目は口程に物を言う通りしてやったりの笑顔をさえ振り撒く有り様。

片や山口さんはふくれっ面の渋ちん顔、傍目には心が痛むほどいじらしく映るではないか。

まるで幼子同然だね。

 

支持率低迷の窮地から脱却しようと茂木さんは形振り構わず窮余の策を繰り出す。

まさか自公国に維新まで加えた大政翼賛会化を画策したわけではあるまいに、然れども此度は密かに茂木、馬場さんらが会食を共にしたと云う。

一時は政権の補完勢力とさえ揶揄された事もある馬場さんだが此処は何んとしても性根を失うことなく踏ん張って貰わねば困るのです。

折角、漕ぎつけた被害者救済の為の野党案成就のため汗を掻いて貰わねばなりません。

馬場さんに絶大なる期待を寄せるのです。

 

 



老いのひとこと

馬替地内の道路わきには雑草に混じり野葡萄が自生する。

実が色付き始めた或る日、あるじなき其の一枝を繁殖のため失敬した。

根元に近い頑強そうな部分は背戸の地面に差した。

残りの中細部分は水差しにして空き瓶に収めた。

ものの説によれば二週間もすれば発芽するらしい。

其れをポットにて培養し来春には生け垣代わりに育ててみよう。

実が熟するのを待って此れも来年には実生と育ててみよう。

我が殺風景な生け垣を野葡萄一色に染め抜いて飾り立ててみよう。

わたしなりの遠大なる夢の実現のため望みを託して日々生きていきたいものだ。

生きて行かねばならない。