2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

老いぼれへぼ教師の回想記《44》

我らの近隣の地に「六水会」と称する剣道サークルがある。 剣道をこよなく愛する同好の士が奇数土曜の夕刻七時過ぎに三々五々相集い汗を流す。 六七段の高段者はもとより、中堅どころに混じり新進気鋭の学生諸君らも仲間入りする。 実に顔振れは多士済々だ…

独り言

恒例の自家製沢庵漬けの材料を自家菜園より採取し、高橋川の岸辺で洗った。 三十本近い大根を、腰を屈めたままの作業では難渋するは当然。 足場の悪い足元を確認しながら、最後に残った一本を左手に右の手のたわしを当てがおうとした矢先左手の握力が無意識…

独り言

二刀携え出頭の面にゆく お見事 少々おっかない橋下さんが、大阪で 政権交代を達成、大したものです。 平成維新が大阪の地で動き出した。 出まかせではないことを、日本国中が固唾をのむ。 09年8月31日日本国中が政権交代を身を以って体験した。 沸き立…

うらなりの記《43》

勤務中のある時期、某中学校で某校長が校長室の密室の中で万引き常習の生徒をズックの底で蹴り飛ばし本格的折檻に及んだ光景を目撃したことがある。 勿論そこには複数の教師がいたし、何よりもその生徒の御両親が同席されていた。 非常に稀有なことであった…

老いぼれへぼ剣士の夕雲考《42》

わたくしはいきさつ上漫画本を好まなかった。 従ってタイガーマスクのことは知らなかったが、例の直人フィーバーで知らざるを得なかった。 オバマさんと針谷夕雲というまったく異質で無縁な両者を強引な手法で結び付けて来ました。 その間に、鈴木大拙老師…

老いぼれへぼ教師の回想記《43》

すでに故人となられて久しい。 恩師北村忠雄先生から剣道の厳しさ、奥ゆかしさ、男らしさ、優しさ温かさ等々日本人としてのバックボーンをわたくしの背骨に植え付けてくださった紛れもない恩師だ。 仰々しいが息子のように可愛がっていただいた。 気に掛け…

老いぼれへぼ教師の回想記《42》

五十一年生 今回はこれにて御免 またの日まで とてもよいKannjiでした ありがとう

うらなりの記《42》

たかが万引き、されど万引き。 万引きは窃盗罪であり立派な犯罪行為に違いはない。 今やこの世情は狂ったとしか言いようがない。 万引き亡国論とは誰からも聞いたことがないのだが、TPPに日本国が蹂躙されされる前に万引き行為により日本国が蝕まれ蕩け…

老いぼれへぼ剣士の夕雲考《41》

大拙館の猪谷学芸員は”・・寥寥たる天地の間 独り立ちて・・・”とは関わりないと解説なられた。マサチューセッツ州クレーンビーチにて秘書岡村美穂子さん撮影 鈴木大拙が、欧米の人たちに禅を説く上で何ゆえ無住心剣に云う「相抜け」の技が必要だったのか。 …

老いぼれへぼ教師の回想記《41》

数年前になろうか、あの当時は県立武道館が主催する剣道教室へ足繁く通った。 ラッシュ時の渋滞を避けて7時には家を出た。 現役で勤務中とて例はなく、今から考えれば馬鹿げていたかもしれない。 夭逝してしもうたO君の家の前を必ず通った。 必ず、“いっ…

独り言

くろゆりGさん 素晴らしい達見を頂戴いたしかたじけなく存じます。 ありがとうございました。 わたくしもとよりお酒は大好き、それ以上に下手糞ながら 剣道をこよなく愛しております。 従いまして、剣道論議に喧々諤々口角泡を飛ばして 話しに花を咲かせる…

老いぼれへぼ剣士の独り言

忘年会について独り言 私の剣道に関わる所属団体は「六水会」と「尚道館日曜会」である。 先日、忘年会の案内を受けた。 でも、辞退した。 忌避した訳ではない。むしろ酒は大好きだ。 拒む理由は何もないはずだ。 にもかからわず何ゆえに断ったのか。 わた…

うらなりの記《41》

我が子の不祥事にいたたまれず、父は進退伺いを出すに至った。 その心中たるや察するに余りあるものがある。 親なるがゆえに果たさねばならない責任があったのだ。 幸いにも結果的には事なきを得た。 半世紀後に私自身が安堵の肩の荷を下ろしたのです。 た…

老いぼれへぼ剣士の夕雲考《40》

鈴木大拙というお方は、生涯をかけて『霊性の自覚』を追い求め『即非の論理』を突き止められた。 『即非の論理』という目には見えない得体知れない大きな大きな網のようなものに覆い被さっている鈴木大拙の世界、それがわたしの目の前に巌のように厳然とし…

老いぼれへぼ教師の回想記《40》

愛用の茶碗 人である以上過ちは繰り返す。 そのお手本がわたくし其のものでしょう。 完全無欠ではないので、欠点だらけであることをよく知っているので穴埋めをして、何とかまともになろうと反省はしてみるが、やはりだめだ。 そうこうしている内に年を取り…

うらなりの記(40)

今日、児童虐待が社会問題としてクローズアップされ日夜醜聞を耳にする。 親が我が子に対し躾けと称して虐待行為に及んでしまう。 わたしが、あの時の親から受けた折檻はただ事ではなかった。 とても凄じいものであった でもそれは私にとっては決して虐待で…

老いぼれへぼ剣士の独り言

昨日は鈴木大拙館へ行ってきた。 確かに標識がない。 ひとに聞くがだれも知らないという。 ようやくにして表札ほどの道案内に出会い 直進だという。 なるほど、やっぱり“即非の論理”の通りだ。 迷って当たり前だ。 簡素にして奥ゆかしい佇まい。 しかし、ど…

老いぼれへぼ剣士の独り言

さくらのころの市営グランド 昨日はうまい日であった。 絶好の小春日和、好天に誘われて愛犬と共に足の赴くままにそぞろ歩く。 先ず見慣れぬ看板に出くわす。 この有松界隈の地に三軒家とは見慣れないと、 よくよく見るに、何のことはない「中田のきんつば」…

老いぼれへぼ剣士の夕雲考《39》

禅師直筆による「鉄舟会禅道場」の看板が架かる高歩院の玄関先 金沢在住の桐田修男氏は鉄舟ゆかりの高歩院にて、大森曹玄老師から直心影流の何たるかをつぶさに伝授された県内では稀有なるお方である。 高歩院は、山岡鉄舟の本名高歩 ( たかゆき )から命名…

老いぼれへぼ教師の回想記《39》

“めだかの学校の生徒たち 誰が生徒か先生か・・・ みんな元気に遊んでる“ 何と長閑でこころ和む雰囲気でしょう。 このような牧歌的情景を誰しもこころの 片隅に大切にしまってはいまいか。 わたしは無上なる果報者だ。 この世知辛い世にあってなおのこと。 …

うらなりの記《39》

わたしは親父の涙を見たのは、この時が最初で最後であった。 おふくろの葬儀でも涙を見せぬ人だった。 鉄拳を振り上げながら目を見開き私を怖い目で直視しビンタが幾度となく炸裂した。 鬼のような目に涙が溢れるを見て親父の愛が本物であることを知った。 …

老いぼれへぼ剣士の夕雲考《38》

この画像は、大森老師の刃挽きの形を捉えた貴重な資料で、『剣と禅』の巻頭に掲載されたものをお借りした。 直心影流では剣を真向斬り下ろす際、その反動で透かさず右足を振り上げる。 一つには、敵の急所を蹴り上げる所作だという。また、斬り下ろす刀剣の…

老いぼれへぼ教師の回想記《38》

熱血漢とか熱血教師と言えば聞こえはいいが、わたしは決してそのような情熱の持ち主ではない。 うさんくさいうらなりに過ぎない。その胡散臭い末成り者がカットなってこぶしを振り上げ振り下ろしてしまった。 生徒をして、更生させる意味合いよりも教師とし…

うらなりの記《38》

この画像と私とは何の関わりもない。 敗戦直後の貧困と混乱の中に於いても この子らは屈託のない笑みを湛えている。 それに引き替え、その頃のわたしには笑顔はなかった。 笑うことを忘れ、笑うことを知らなかった。 何かに打ちひしがれたような澱んだ退廃…

老いぼれへぼ剣士の夕雲考《37》

「剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である」先生は理念を地でゆかれた 小川忠太郎範士は、笹森順造先生より小野派一刀流を、また石田和外先生より無刀流を、更に加藤完治先生より直心影流・法定の形を学ばれたそうである。 その上に、鎌倉円覚寺ゆか…

老いぼれへぼ教師の回想記《37》

この当時は、未だ現場に管理体制が敷かれることはなかった。 とても大様らかにのんびりと教育実践に当たることが適った。 その活力源にたる飲み会も麻雀も魚釣りやいろんな球技にも熱血を注いだ。 つまり、若さゆえに明日の教育の糧として活かされたと確信…

老いぼれへぼ剣士の独り言

紋兵柿二個に感謝 十一月三日の事である。 いつもの通りすがりの道端で 農作業中の御仁におはようと声をかけると いそいそと近寄り、袋より柿二個を 取り出して持って行ってくれという。 小さな柿の木から捥いだ数少ない収穫物、 掛買のないプレゼントに頭…

老いぼれへぼ剣士の独り言

全日本選手権=続き 今日は此処で、些か苦言を呈してみたい。 各々方はみな夫々の地域の覇者として地域を代表し、地域の栄誉を担って戦われる。 勝利を得るという至上命題を架せられている。 勝たねばならない、負けるわけにはいかないのです。 すると、ど…

老いぼれへぼ剣士の独り言

全日本選手権=高鍋進六段二連覇 神奈川県警高鍋練士六段に対するは埼玉県警東永同じく練士六段による雌雄を決する試合で決着がついた。 高鍋さんの諸手突きが東永さんの突垂れに炸裂した。 再生ビデオでは竹刀が折れんばかりに撓っていた。 間髪を入れずに…

老いぼれへぼ剣士の独り言

今日の鳥は「おなが」である。たしかに尾は長い。 この画像はわたしが撮ったものではない。 あいにくカメラを持参しなかったのでシャッターチャンスを逃した。 いつもの川沿いの散歩道、樹々の梢からけたたましい濁声で歓迎のご挨拶。 ギュウーギャーゲユウ…