老いぼれへぼ教師の回想記《40》

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                   愛用の茶碗
 
人である以上過ちは繰り返す。
そのお手本がわたくし其のものでしょう。
完全無欠ではないので、欠点だらけであることをよく知っているので穴埋めをして、何とかまともになろうと反省はしてみるが、やはりだめだ。
そうこうしている内に年を取り、お先がだんだん見えてくる。
やりきれないね。
もどかしい限りだね。
 
Mくんよ、あの時は君の方から元気をいただいたよ。
ありがとうよ。
しっかりやれよ。
 

その四 鳴中や 通り過ぎたり 駆け足で(2)
 
五十一年生(中)
 
 
 五か年計画は、生きる上での励みとなる。生きることは簡単そうで、そう簡単でもない。
 勝ち組は、これからも勝っていかねばならぬので大変であろう。
 負け組は、これまでの高邁な目標設定を少し下げて異質なものへ変えてみる。
 もっと下げてもよい。気持ちが安まる。生きる勇気が湧いてくる。
 私も明らかに負け組の一人だ。一介の凡夫に過ぎない。脛には多くの瑕が目立つ。
 最早、往時の私ではない。七十五になってお声が掛かることに期待はするが、ひょっとして別のところからお呼びがあるかも知れない。