2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

老いぼれ記

忌中につき記載なし

老いぼれ教師の回想記《100》

その五 挑戦と試練挫折の河北台(続) 雑感=1 少子高齢化時代は遂には二〇〇七年を期して人口減少時代を決定的に迎えることを報じている。 河北台商業高校はご多聞に漏れずもろにその余波を被った。 平成十四年(二〇〇二年)に閉校の憂き目をみたのであ…

老いぼれの犬日記《9》

9 原因はどこに 医師の云うには物理的に頭部を殴打したか、もしくは脳細胞に悪性腫瘍が生じたかのいずれかであろうと診断する。 頭を打つ程度なら日常的によく見られた。特定できるハプニングには心当たりがない。 CTスキャンするには体力の回復を待たね…

老いぼれの弓事始め《12》

弓事始め ⑩ 初心者講習会で単なる射幸心のみを煽るがごとき部内大会には否定的に捉えざるを得ないことは先にも述べた。 的を射て勝利の快感と高揚感を味合わせることは初心者に対しての興味と関心を持続させる意味合いで必要なことかもしれない。 かつて狩…

老いぼれの中国紀行《2》

中国紀行 ② おのれの存在を過大に誇張してでも主張することは、この国の国民性の表われに違いない。 中国人同士のごく普通の会話にしても、傍から見れば罵声を浴びせながらの口論のようにすら映る。 ぼそぼそと聞き取れない言葉で曖昧なコミュニケーション…

老いぼれの形稽古《17》

太刀の部6本目=その2 攻め入られたので、打太刀さらに左足退いて中段へ変化し、間を置くことなく小技の小手へゆく。 此処では、打太刀が「機を見て」の技となる。 打太刀は攻められている中にも、攻めて仕太刀の出頭を捉えんとの気迫が見て取れるよう演…

雑草園顛末記《12》

⑫ ノブキ煮込み 庭のごみ捨て場、此処にはビニールやプラスチックの類は持ち込ませない。 枯葉や雑草は腐葉土と化し土に帰ってゆく。 さすがミツバは時季を終えたが野蕗はいまだみずみずしく活きている。 ミョウガが越境し著しく侵出の兆しをみせている。 …

うらなりの記《98》

小林桂樹・岡田英次・岸恵子主演 『母よ』 ④ 待望の『ここに泉あり』を求めて家を出た矢先、自転車と接触し転倒してしまった。 全身打撲で相当の深手であったと聞いた。 あちこちの針灸院や接骨院を転々とするが思わしくなかった。 辰口の岩内地内にまでも赴…

老いぼれ剣士の夕雲考《96》

夕雲流剣術書 小出切一雲 誌(22) わが師夕雲とはどのような人物か 真の勝利とは ⑮【それより此方時々刻々工夫修行して畜生心を離れ所作を捨て、自性本然の受用の中より勝理の備はる事を自得せんと研究せらるるに、】 口語訳 このようなことを十分に心得…

老いぼれ教師の回想記《99》

テーマ <リスクを恐れず敢然と挑戦するサントリーへの一考察> 3 サントリーに学ぶ 超合理性と人間性を渾然として融合させ、労働生産性を驚異的に高める要因は何処にあるのだろう。 セクショナリズムを否定し去り多能化を徹底志向した宮島プラント、それ…

老いぼれの犬日記《8》

8 愛犬リりの病魔 とうとう再起不能に陥る。 獣医さんの見立てによれば脳の腫瘍に伴う脳神経の疾患に間違いないという。 突然おそう全身の麻痺は七転八倒の苦しみをわたしらの眼前で素直に表現する。 断末魔の悲しき叫びに対し、何も為し得ないわたしらの…

老いぼれの弓事始め《11》

⑨ 6月12日13回目(11回目)講座 敷居をまたいで入場し、敷居をまたいで退場するまでの微に入り細を穿つ身の熟 ( こな )し方が工程管理されている。 前回のお浚 ( さら )い事項の定着度は実に無惨としか言いようがない。 八九割りかた忘却の彼方へす…

老いぼれの中国紀行《1》

2005年3月下旬に、JTBツアーにて中国旅行に参加しました。 つれづれなるままに綴ってみました。偏見に満ち満ちた稚拙なエッセイですが読んでみてください。 もっとも、7年の時の経過は目まぐるしいまでの大きな変化を来たし、最早過ぎ去りし昔話に…

老いぼれの形稽古《16》

太刀の部6本目=その1 六本目で、仕太刀は下段から打太刀の鍔元目指してじりじりと攻め上げてくるので、打太刀耐え切れずに右足退いて左上段にて退くとある。 これは、此処で初めて仕太刀の方から「機を見て」、下段からの鋭く突き上げる攻めの気勢を示す…

雑草園顛末記《11》

⑪ 試し切り 斑入りのメダケが縦横無尽に所構わず繁茂する。 専門家にお伺いを立ててみたが人為淘汰の策は処置なしということで為すがままに、当 ( まさ )にお手上げなのだ。 根元より伐採するが来春にはいっちょ前に竹の子が芽吹きくすくと育つ。 ブロック…

老いぼれ剣士の夕雲考《95》

夕雲流剣術書 小出切一雲 誌(21) わが師夕雲とはどのような人物か 夕雲の言う畜生心とは ⑭【多くは只畜生心にて己に劣るには勝ち、勝るには負け、同様なるには相討の外なく、一切埒のあかぬ所の有ぞと云う事を心付きて、】 口語訳 加えて夕雲は、現今存…

老いぼれ教師の回想記《98》

<リスクを恐れず敢然と挑戦するサントリーへの一考察> 2 純生にみる側面 気の抜けたビールのような古臭さがあって興ざめなのだ。 昭和38年には既に寡占状態のビール業界に敢然と新規にエントリしていった。 無謀すぎる暴挙だと指摘されながらも『やって…

老いぼれの犬日記《7》

7 先が見えるような気がしてならない かつて元気な頃はわたしを急 ( せ )かすかのように前へ前へと引っ張った。 ところがあの一件の後は、わたしに先んじて歩くことはめっきり減った。 のみならず、少々気掛かりな仕草にこの犬の行き先を案じざるを得ない…

老いぼれの弓事始め《10》

弓事始め ⑧ 6月5日 第11回目の講習日、わたしには9回目となる。 道場での入退場のマナーである。 まさに礼法である。 小笠原流礼法そのものでしょう。 弓は左進右退なりと己にしかと言い聞かせ、摺り足の励行を怠らないように初心に返る。 講師の山本…

老いぼれの台湾行《12》

その12=台北の夜 3-日本語の通じる娘さんたち(續) 案内された鍵屋さんでも、片言の日本語を話す店員さんが、たかが安物の南京錠の客にも親切さに百二十パーセントの誠意をこめて対応してくれた。気持ちがよかった。 パン屋さんでたった一個の買い物…

老いぼれの形稽古《15》

太刀の部5本目=その2 此の際、左上段の打太刀の太刀が右に流れたまま、若干斜に正面に行けば仕太刀は摺り上げ難くなる。 真向正面に斬り下ろさねばならない。 打太刀の太刀が仕太刀の鍔まで流れ落ちない様に、顎まで切る動作と手首の返しを用いた的確な…

雑草園顛末記《10》

想像画像 続続焼却炉 ⑩ 然 (さ)は申せども消防署長さんの言としてわたしの要望を全面的に容認し、万が一にも大事に至れば申し開きできぬ事態に陥るは必至、高圧的にわたしを否定なされた訳でもなく極めて紳士的な応対であった事も加味し、わたしは十分納得し…

うらなりの記《97》

イメージ画像 『母よ』 ③ 母が患った頃は京都で学生生活の身であった。 八月に帰省した折に大きな一つ部屋に臥す母を見舞った。 ベット数が十脚以上に及ぶ大部屋だったと記憶する。真夏の熱気と消毒薬の臭いが充満していた。 病魔は急激に襲った。そのきっか…

老いぼれへぼ剣士の夕雲考《94》

夕雲流剣術書 小出切一雲 誌(20) わが師 針谷夕雲はどのような人物か ⑬ 【人生天理當然の性の愛用(受用)にあらず、】 口語訳 夕雲は更に、天地創造の宇宙空間に一つの理 (ことわり)というものがあるのだという。 要するに、宇宙の真理とか法則が存…

老いぼれ教師の回想記《97》

テーマ <リスクを恐れず敢然と挑戦するサントリへの一考察> 1 オールドに見る側面 (4)銀座の高級クラブで端を発したボトルキープ制が高度経済成長の足並みに歩調を共にしながら、サラリーマン層を核にして燎原の火の如く全国に広まった。 ネームカー…

老いぼれの犬日記《6》

6 リードするかリードされるか この犬は散歩が大好きで、それとなく気付くや前足を掲げてせびる格好を表現した。 わたしへのじゃれ付くような仕草はこの時以外にない。 高橋川沿いに凡そ1.2キロメーター下流に横川町橋がある。 この橋を渡り帰りは右岸…

老いぼれの弓事始め《9》

弓事始め ⑦ 6月一日大的大会開催 直径一メートルに及ぶ大的を目の前に置いて、得点力を競い合う試合形式の大会が早々と催された。 主催者側が良かれと計画為されたそのご好意には感謝すべきとは思う次第ではあるが、わたしは疑問視せざるを得なかった。 弓…

老いぼれの台湾行《11》

その11=台北の夜 2-日本語の通じる娘さんたち ホテルの前で、道行く人に地下鉄台北駅を尋ねてみた。 わたしの仕種と云おうか素振りだけで彼女は近付いてきて、わたしの用件を聞きだそうと笑顔で接している。 彼女は少しばかり躊躇いながらも、たどたど…

老いぼれの形稽古《14》

太刀の部5本目=その1 五本目では、云うまでもなく打太刀は打ち間まで入り、右足を踏み込みながら仕太刀の正面を顎まで切る心づもりで斬りにゆく。 仕太刀は、剣先を打太刀左拳に付けて間合いに進み、刃が若干左下に向いた状態のまま体を退き表鎬(左鎬)…

雑草園顛末記《9》

廃炉を待つのみ 続焼却炉 ⑨ そもそも事の発端は、わが家で出した相当量の剪定ごみを自己責任のルールに則り自己処理しょうとしたことにある。 シュレッダーの手に負えない中枝や枯れ枝の類を手持ちの焼却炉でもって処理しようと思い付いた次第なのです。 写…