老いぼれの台湾行《11》

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 その11=台北の夜
 
2-日本語の通じる娘さんたち
 ホテルの前で、道行く人に地下鉄台北駅を尋ねてみた。
 わたしの仕種と云おうか素振りだけで彼女は近付いてきて、わたしの用件を聞きだそうと笑顔で接している。
 彼女は少しばかり躊躇いながらも、たどたどしい日本語で応答してくれた。
 はい、この方向ですと指差してくれる。
 10分か20分で行けますととても親切な応対振りだ。
 好感度抜群の滑り出しだった。
 
 次いで、スーツケースの南京錠を求めてダイソー台北店に入った。
 現地の店員さんは早速場内放送で日本語のできる売り子を呼び出してくれた。
 とても若い店員さんで日本語は決して堪能ではない。
 でも、如何にも真面目そうな娘さんで健気な態度でわたしたちにサービス精神を発揮するのに懸命だった。
 漸くにして意思が通じて、此の店には在庫はない。
 錠前を扱う別のお店を汗だくで説明してくれた。
 店の売り上げに寄与することはないにもかからわず接客態度は日本風に洗練されていた。
 異国の ( こ )の優しい心に接し、旅の疲れが癒された
 ついでにあなたの日本語は、おじいちゃんかおばあちゃんから教えてもらったのですかと質問すると、彼女は現在日本語の専門学校で学習中ですと答えてくれた。
 手厚くお礼を述べておいた。