2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

老いのひとこと

一人住まいをされるお向かいの堀さんとは時折ほんの偶にではあるが立ち話を交す。 小躯ながらも脚力や聴力は元より的確な判断力を伴う脳力の持主でとてもじゃないが95歳とは思いも寄らぬ怪物で居られる。 此の堀さんから達ての願い事が在るのだと或ることを…

老いのひとこと

外歩きをすれば地域の集会所の検針盤の取り換え作業の現場に出くわす。 作業服姿の作業員がお一人黙々と働くのを取り巻くように市のユニホーム着用の吏員が4人何するでなく進捗状況を観察している。 手持無沙汰そうに屯すると言った方が適切だ。 何んと無駄…

老いのひとこと

マツダデミオ平成18年年式車両の製造廃止の時期は分からないが既に17年大昔の部品はもう此の世には存在しないのだと云う。 本当だろうかポンコツ車の解体業者ですらもう既に持ち合わせ在庫はないのだと云う。 ゆえに恐らく中国の南京工場からの逆輸入された…

老いのひとこと

だだっ広い公園敷地のほゞ北西の角っこに十数人の参加者が散らばりオッチッニオッイチニと体操をされる。 殆どが常連さんで毎朝展開される何時もの光景だ。 わたしは其の人たちとは組しない、東の外れの茂みの中に只一人身を置く次第だ。 だから否でも相集い…

老いのひとこと

来年の此の時期に目にする筈の認知機能検査の案内状を受け取った其の時点に於いて尚且つ旺盛な気力と体力と脳力が健在なら中古車購入を考えてみよう。 その様におのれに言い聞かせた筈だ。 つまり其の間一箇年間を整備不良車を運転いたそうと目論んだ事を知…

老いのひとこと

農作業雑記 其の一 風前の灯となった1本の「べにはるか」が九死に一生を得た。 米粒ほどの成長点の緑色の葉っぱが日毎に成長を遂げ見事に自力で以って窮地を脱してくれた、その生命力には頭が下がる。 其の二 自家採取したゴーヤとカボチャの芽が出ない、ど…

老いのひとこと

何時かは必ずやって来る日がとうとう老生にも迫り来る。 デイラーは修理するには値しないと云う、年式からして廃車せざるを得ないでしょうと冷たく宣告された。 車に乗るナとも受け取れる冷や水を浴びせられた。 何れにしろ、車検満期日が令和6年9月25日、免…

老いのひとこと

現役の頃は上手くはないがスキーを嗜んだ。 もう一度乗る機会があるだろうと板とストックは後生大事に物置の屋根裏に隠し置いた。 ところが飛んだことで此奴が邪魔を仕出かし上がったのだ。 何時ものように車をバックで車庫入れいたせば異様な物音に気付く。…

老いのひとこと

足踏み公園で用を足しバアバアスショップ84さんを横目でみて、惜しくも樹齢数十年を超す大櫻の面影を辿り、そして其のお隣に自称「スズメのお宿」がある。 最近は途絶えたとは言え嘗てわたしに気付き羽ばたくスズメたちにポケットに忍ばせた玄米を取り出しば…

老いのひとこと

農作業雑記 其の一 10本の「べにはるか」の内二三本の生命が風前の灯火だ。 緑色した葉っぱは萎れたまま姿を消して小豆ほどの生きた葉が一枚だけを残して息も絶え絶え辛うじて命の火を灯している。 まさに風前の灯火のような「べにはるか」のために神経を…

老いのひとこと

てめえ勝手な不埒なヤツが居たものだ。 血圧や血糖値の数値が思惑通りに参らぬとおのれの不摂生を棚に上げて医師や病院の所為にすると云う実に浅はかなる愚か者が居たものだ。 歳と共に情けないほど身勝手な悪弊を身に付けてしまっている。 此処最近はあなが…

老いのひとこと

高さ30センチを超える大壺を創って見たかったが見識も技量も力量も敵わず20センチばかりの見栄え乏しき凡作に終わった。 それでもわたしには嘗て無い大壺になろう。 自分の始末はおのれの手で為さんともうとっくの昔に骨壺は作製済みだが測れば18センチだっ…

老いのひとこと

転倒事故から五日目出血傷痕は流水消毒だけで治癒に向かい年寄りにも再生能力が備わることを知った。 ただ気にはしないようにするのだが矢張りどうしても気になる。 右脇腹の一番下の肋骨の辺りのしこりのような痛みが退かない。 骨の痛みではなく深呼吸して…

老いのひとこと

農作業雑記 其の一 ナス三本は支柱を一本立てて措くことにした。 トマトとキューリは合掌造りで棚を作った。 例年の慣わし通りで古竹を6本地中に埋めて交差した箇所に細めの竹を宛がい紐で結んで固定する。 足元の4箇所に杭を打ち込み足場を固めたので少々の…

老いのひとこと

一番孫が一時休暇を取ってはるばる坂出からやって来たのだが長居は出来ずに慌ただしく帰って行ってしまった。 其れでも貴重な時間の合間を見てきちんと顔を出して呉れた。 其の折に彼は意外なる書状を携えて来た。 二十年間の歳月を経た古き書状を彼は恭しく…

老いのひとこと

皐月の薫風を求めて外へ出る。 お目当ては石踏み修行で在り路傍の草花を愛でることであり見知らぬ人と目配せし会話が成立すれば此れほどの喜びはない。 今日も参らば歩道のない路側帯を一メートルばかり食み出して行けば対向車のいない広い道路で後ろから来…

老いのひとこと

近くのガソリンスタンドで灯油を仕入れる。 電話1本で巡回販売の利便性は百も承知するが此れはどうも好かん。 其の第一は生来のドケチゆえ何よりも経済性を優先する。 第二はボケ防止のため自分でできる事は他人に任せず自分でする。 自動給油機の前に空き缶…

老いのひとこと

朝日が昇れば夕日が沈む 月曜が来たと思えば瞬く間に日曜だ 元旦を迎えたと思えば直ぐに大晦日ではないか 稽古始めで一礼すれば必ずや稽古納めで道場に礼をして去る 初任の勤務始めでスタートすれば定年退職のゴールを目指して励まねばならない 1が2となり…

老いのひとこと

むかしの雑草園顛末記は第33号で以って途絶えている。 丁度10年のブランクを経て今復活させることになる。 雑草園顛末記《34》 此れも丁度1年前の5月に自慢のカイズカイブキの全てを奇麗さっぱりと伐採してしもうた。 枯れ果てた幹だけを残し無残なる生け…

老いのひとこと

「べにはるか」は死んだのか、イヤまだ死んではいない瀕死の状態なのだろう。 三日も経つのにぐったり横たわったまま息も絶え絶えだ。 老舗松下種苗店の品ゆえ好い加減な粗悪品はなかろうと信頼を寄せるばかりだ。 苗をば原産地茨城県より仕入れた所為でくた…

老いのひとこと

今日は「こどもの日」、何時ものように2時間ばかり外歩き。 出逢うはかつての大昔には初々しきお子様であったであろうはずの大OBと大OGたちばかりである。 嬉々として飛び跳ねる子どもたちの為の「こどもの日」で在るにも拘らず皆目見当たらない。 皆ど…

老いのひとこと

殺風景なアスファルト道路には前衛書家の力作が黒々と浮き立つ。 何時ものコースを巡り辿り着くのが城谷川の川沿いの道路が凡そ百メートルほどを歩む。 川の法面はコンクリートの壁で固められる、路上のアスファルト面とが接する僅かの空間を住処とする植物…

老いのひとこと

農作業雑記 其の一 此の程度の浅はかなる脳業知識の持主がよくぞぬけぬけを脳作業を語って来たものだ。 ジャガイモの適正な芽掻きの方法は頑強な2本を残してその他の脇芽は引っこ抜くのだが決して真上に抜いてはいけません、必ずや真横若しくは斜め上方に種…

老いのひとこと

二三日待ての忠告が在ったがどうしても気がはやる。 翌朝4時過ぎに目が醒めスタンド電球を灯して文字の縁取りにナイフを入れる。 たかが二文字だが橋の字画が細かすぎよう。 食み出さぬよう入念に慎重にしごとはなかなか捗らない。 既に乾き具合は丁度好い、…

老いのひとこと

農作業雑記 其の一 倹しい庶民は此の物価高のご時勢には生活防衛策として1円でも安い特売卵を求めて有りっ丈のスーパを物色いたさねばならない。 其れに因んでわたしは丈夫で格安な野菜苗を求めて彼方此方を転々とする。 どうも野々市の富奥Aコープが好さそ…

老いのひとこと

陶板の上に文字を浮き立たせる試みを今回も執ってみた。 前回は切り抜いた文字をドべで以って貼り付けてみたが今回は周りの部分を彫り下げて文字を浮き立たせる方式で表札つくりに挑戦だ。 陶板による表札づくりは何と三度目、前の二作は陰字、凹文字つくり…

老いのひとこと

無断掲載 我が家に入る新聞の社説は憲法記念日に際し「専守防衛は死んだのか」を掲げて論説する。 未だ死んではいないが瀕死の状態であるという。 やがては終焉の日が近いかも知れないとの危惧の念を滲ませつつも不断の努力で此れをば阻止いたさねばならない…

老いのひとこと

農作業雑記 其の一 修理はクラッチワイヤーの取り換えで3000円ばかり済んだ。 雨が止んで畑へ参れば又また大西氏が気を利かせて本体の降車を手伝って呉れたではないか。 何から何まで忝い思いが募る。 さて一仕事とエンジンをかけクラッチレバーを握るが一向…

老いのひとこと

子や孫たちわが一族の一人一人とラインで繋がる。 耳が利かないので専らラインでやり取りをする。 そのうち最も頻度の高いのが大阪の息子の家との交信であった。 ようちゃんとその娘たちとの他愛ない遣り取りに過ぎないが其の大事な交信記録を迂闊にも削除し…

老いのひとこと

1982年に建てたので築40年を超えた。 当然、荒ら家に等しく廊下の床がぐらぐら揺れて踏み外しそうだ。 道理で家の周りには貧乏カズラや屁糞カズラが繁茂し手の施しようがない。 先日のこと陶芸用の練り板の代わりに使う板切れを引っぱり出せば何んと居た…