老いのひとこと

高さ30センチを超える大壺を創って見たかったが見識も技量も力量も敵わず20センチばかりの見栄え乏しき凡作に終わった。

それでもわたしには嘗て無い大壺になろう。

自分の始末はおのれの手で為さんともうとっくの昔に骨壺は作製済みだが測れば18センチだったのでわたしにとっては間違いなく大壺と云ってよい、大作なのである。

留意した事はなんとも言えないふくよかなる気品あふれる膨らみを成就いたさんと手の指と手の平の感覚を研ぎ澄ましまるでイッチョ前の職人気取りで取り組んでみたのだが所詮凡者には敵いっこ無しだ。

しかし、如何に駄作とは云え自分では捨て難い作品に仕上がったと自画自賛する。