老いのひとこと

ツウブルウベリーあんどスリーストロベリー ベリーベリーベリーベリーベリーマッチ サンキュウーベリマッチ

意味不明な呪文を唱える  。

此のお宅の玄関先に2本のブルーベリと3本のイチゴの苗がプンターに植えられる。

今日も歩ける喜びをかみしめ感謝しながら「ありがとうサンキューベリマッチ」が口から出る。

実は此のお宅には春浅いまだまだお寒い中、ちっちゃなビニールハウスの中に何かしら植物の種を培養されて居られるのです。

農業に関わる学者さんかなと勘繰って見たりしていた。

やがて発芽し小さな植物が日毎成長するがそれでも正体は掴め得なかった。

ところが桜の頃にハウスからポットに育つ物体を見て唖然とした。

小さな名札に命名された春野菜たちではないか、キューリありトマトあり茄子ありピーマンありト―モロコシもある。

わたしが知る限りの全ての春野菜が見事に育ちおる、驚きびっくりし賛美し共鳴し羨望の眼で凝視した。

或る日、お若き苗木の主にお目にかかる、温厚なサラリマン風のパパさんが「これわたしの趣味です」「日曜菜園を細々やってます」という。

これぞ正真正銘の本物の脳作業の主で在られた。