老いのひとこと

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         オオアレチノギク

似た者同士なので同じような成育環境を好んだ所為でしょうか路傍に息づくハルジオンとヒメジオン、道端や荒れ地に繁茂するオオアレチノノギクとヒメムカシノヨモギの此の両ペアーは紛らわしくて近くで見ても混同する。

万物を創造した神々の単なるいたずらなのか、何ゆえこんなにもややこしい造形の妙を為したのだろうか不思議でならない。

類は友を呼ぶの例えの通り彼らは寄り添ううように同じ箇所に仲良く住み分けている。

いじらしくもあり又微笑ましくもあり、又々いかにも滑稽に映る。

 

・ハルジオンは

茎空洞にして

花弁が細かく密集し少しうつむき、

蕾は垂れ下がる。

・一方ヒメジオン

茎には中身が在り

花弁は粗くて数少なくやや上を向き、

蕾もやや上向くらしい。

 

・またオオアレチノギクは

葉は幅広く厚みがありやや垂れ下がる。

・ヒメムカシノヨモギ

葉は細くて薄くみな上を向く

 

此の四者とも驚くことにキク科の植物であり、前二者はキク科のムカシヨモギ属に属し後二者はキク科イズハハコ属であるという。

そして「大荒地の野菊」だけは昭和の初期に南米大陸から帰化しており残りの三者は幕末から明治に頃に導入され帰化したのだと云う。

「姫昔蓬」に至っては「春紫菀」「姫女菀」の属性ムカシヨモギを名乗っているから吹き出したくある。

世間は広いようで狭いの教えを地で行く現象ではないか笑いたくなる。

そう云えば草刈り機で薙ぎ倒した折に隅っこに居た居た「春紫菀」と「姫女菀」が共々居た筈だ。

思い出したぞ。