老いのひとこと

だだっ広い公園敷地のほゞ北西の角っこに十数人の参加者が散らばりオッチッニオッイチニと体操をされる。

殆どが常連さんで毎朝展開される何時もの光景だ。

わたしは其の人たちとは組しない、東の外れの茂みの中に只一人身を置く次第だ。

だから否でも相集いし人たちの人間模様がいやでも目に入る。

其の中で極めて異色の立ち振舞いを為される御仁に何時も注目いたすのです。

恰も全方位外交の達人のような人付き合いの好さ、見境なしに話しかける。

体操の最中にも体を動かす先に談笑する姿が映る。

笑顔を振り撒く社交性に富む御方には違いはなかろうが若干情緒不安定型の八方美人のように思えて仕方がない。

「人生いろいろ」とやかく物言う資格は何処にもないがわたくしのタイプではないことだけは確かのようだ。