老いのひとこと

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ながきに亘り権勢をほしいままに生きて来られた教祖様のような御方が突然自らの意思で以ってヴェールの陰にお隠れになられた。

やはり「破邪顕正」が陽の目を見て遂に現実のものと相成ったと世人皆あっと驚いた次第でした。

処が豈図らんや其の教祖様を相慕わんと世情が騒ぎ始め其の後継者らしき人物が名乗り出て早くも一世を風靡いたさんばかりに隆盛を極め居るのです。

連日連夜世のメデアは挙って其のことを祀り立てる。

異常なる世の中が到来せしと余は俗世を避けて隠遁いたすことに決めた。

コロナ禍に加えて急性文明恐怖症に苛み哀れというしかない。

斯くなれば来世でも構わないやがては此の格言通りの「破邪顕正」の世の到来を念じて暫し息を潜めることに相致そう。