2022-03-25 老いのひとこと 無断掲載 弱冠44歳のゲレンスキ―大統領が12分間にわたり日本国民に訴え掛けた。 其の間一度たりとも目線を原稿へ移し変えることもなく終始自分の言葉で自分の信念を語り通した。 微動だにしない髭ずらの眼光鋭きお姿はまるで達磨和尚のように映る。 達観し悟り切った姿は生き仏のようにさえ思えてならない。 神に帰依し祖国ウクライナ国家に真実おのれの生命をなげうち捧げた姿は何んと崇高なんだろう。 此の国は徴兵制を廃止した直後にクリミア併合が勃発し再度徴兵制を敷いたのだという。 18から60までの成年男子は国民皆兵となり雄々しく銃を執りならず者プーチンに果敢にも対峙している。 愛する祖国を有するウクライナの人たちは気高く尊い、彼らに必ずや栄光をもたらすことを固く信じたい。 そのように願い且つ祈りたい。 プーチンへの説得たがわず屈服させるはなお至難ならば抹殺しかないのだろうか。 ソクラテスやプラトン以来築き上げてきた人類の叡智が一瞬に崩れ落ち再び振出しに戻ったような幻滅感に陥る次第だ。 さあ核弾頭までちらつかせ始めてしまった狂気の沙汰を演ずるプーチンにゼレンスキー閣下が単身で真剣勝負を挑む。 相討ちは共倒れだ、避けねばならない。 其れを只単に座視するだけでは余りにも情けないではないか、不甲斐ないことだとおのれを責める。 むかしからの習いの通り必ずや最後には「破邪顕正」のたんりきが物を言い歴史が証明してくれよう。