老いのひとこと

むかしの雑草園顛末記は第33号で以って途絶えている。

丁度10年のブランクを経て今復活させることになる。

雑草園顛末記《34》

 

此れも丁度1年前の5月に自慢のカイズカイブキの全てを奇麗さっぱりと伐採してしもうた。

枯れ果てた幹だけを残し無残なる生け垣と化してしまった。

少なくても生け垣の様を為すまでに余生を賭して執念を示さねばならない。

背の低い雑草とあの貧乏カズラはその場で引っこ抜く、ドクダミも抜くが彼らが頑強で執念深い厄介者だ。

其の外の名も知らぬ雑木たちは悉く手厚く成長を促し放任する。

既に高砂ユリとコスモスの実生が芽吹き数センチに伸びて呉れる。

昨秋に挿し木した「野ブドウ」にも新芽が甦ったではないか。

ブロック塀に絡みつくツタの蔓が大いに手助けして呉れそうだし散歩中に戴いたホットリップスも露地植えにして地中に埋めた。

何よりも舟田氏贈呈の上溝桜が随分成長しわたしの背丈以上になった。

花を咲かせるまでわたしの余生が存続いたすものか実に楽しみではないか。