老いぼれの形稽古《17》

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太刀の部6本目=その2
 
攻め入られたので、打太刀さらに左足退いて中段へ変化し、間を置くことなく小技の小手へゆく。
此処では、打太刀が「機を見て」の技となる。
打太刀は攻められている中にも、攻めて仕太刀の出頭を捉えんとの気迫が見て取れるよう演じる。
仕太刀それを咄嗟に摺り上げ勝負は決着す。
体を小さく左へ躱すと同時に裏鎬(右鎬)にて手の内の返し的確に小手摺り上げ小手にいく。
 打太刀、参ったと大きく左斜め後ろへ体を退くので仕太刀おもむろに残心姿勢と相成る。
勝って尚且つ前へ出る残心の威力を示して然るべしと思う。
 当たり前のことながら仕太刀が残心姿勢に入るので打太刀が退くのではない。