雑草園顛末記《12》

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⑫ ノブキ煮込み
 庭のごみ捨て場、此処にはビニールやプラスチックの類は持ち込ませない。
 枯葉や雑草は腐葉土と化し土に帰ってゆく。
 さすがミツバは時季を終えたが野蕗はいまだみずみずしく活きている。
 ミョウガが越境し著しく侵出の兆しをみせている。
 夏盛りの頃、数株の野生ノブキは大きく逞しく成長し収穫を待っているではないか。 
 あの独特な旬な香りこそ萎えてはいるがまだまだいけそうだ。
 カミさんに煮付けを頼んだ。
 わが家独特の味付けだ。甘からず塩辛っず唐辛子味でピリッとしていて絶品なり。
 当寸大のこんにゃくと代わらぬ歯触りで春先の旬の味と大差はない。
 予期せぬ天からの授けものに舌つづみを打った。
 発泡酒がビールの味に格上げされる。
              
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