老いぼれへぼ剣士の独り言

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今日は此処で、些か苦言を呈してみたい。
各々方はみな夫々の地域の覇者として地域を代表し、地域の栄誉を担って戦われる。
勝利を得るという至上命題を架せられている。
勝たねばならない、負けるわけにはいかないのです。
すると、どうしてもシーソーのように出たり退いたり間合いの攻防が延々と続いてしまう。
虚虚実実の攻防戦で隙あらば仕掛けて飛び込もうと満を持す訳だ。
時計の針だけが一人動きすることになる。
言葉が不謹慎で適切ではないが、お巡りさんが空き巣狙いをするが如しに見られてしまう嫌いが多分にあるのではなかろうか。
シーソーゲームは退屈だ。隙を狙ってのもぐら叩きは大人気ない。
一寸法師が爪楊枝を振り回すような華法彩形な剣捌きは純然たるスポーツならいざ知らず、なんといっても日本古来の武道として在る以上、そこにはやはり重厚さがほしいのです。
深遠なる日本武道の醍醐味を味わいたいのです。
日本を代表する超一流の剣士による本物の
剣道の何たるかを日本国民に示してほしいのです。
攻めてきたら攻め返す気勢をみたい!
攻めて出るところに、合せて当方も出端技を狙って飛び込むところをみたい!
双方激しく激突する相討ちの技をみてみたい!
勝敗を顧みることなく、身を捨てて大命を果たさんとする潔い剣道をぜひみてみたい!
結局のところは延長戦の最終決着は、ここに述べた大技が双方より繰り出されて終わるのだから、大会運営上の課題の一つなのかもしれません。
全剣連のお歴々にご一考いただくしかない。
放言をお許し願いたい。