老いぼれへぼ剣士の独り言

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紋兵柿二個に感謝
十一月三日の事である
いつもの通りすがりの道端で
農作業中の御仁におはようと声をかけると
いそいそと近寄り、袋より柿二個を
取り出して持って行ってくれという。
小さな柿の木から捥いだ数少ない収穫物、
掛買のないプレゼントに頭が下がった。
喜びを分かち合いたい、秋の味覚に
共に舌鼓を打ちましょうよという。
朝の散歩で挨拶だけの知己なれど
この御仁の無上のご好意に今日の秋空のように
心が澄み渡った。
 
わたしは、ここしばらくの間近隣の公的団体の中に身を置いて、お役にたてる範囲内で云う処のボランチアに精を出してみたのだが・・・
ところが,わたしの好意が先方には相通ずることなく招からざる押しかけ客同然にあしらわれ
失意のどん底へ陥れられてしまったのです。
論語の言葉、“ おのれの知られざるを憂えず、おのれの能なきことを憂う”を思い出し味わいながら、おのれを叱咤激励している昨今でもある。
この娑婆は、なかなか思うようにはゆかないことはよく分かっていたつもりなんだが、この年で今更落ち込んでみたとて仕方がないので、良からぬことは忘れ去り前向きにいかねばなるまい。前向きに生きねばなるまい。
そう自分に言い聞かせ、慰めている今日このころなのです。