老いぼれの独り言

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アダプト4
傍目を一向に気に掛けることのないお方である。
また、確固たる信念の持ち主である。
生き仏にすら見立てられそうな別格のそのお方をそっと見守るしかない。
とは思いつつも彼の人にあやかりたい。
おのれも彼のお人のようにありたい。
公道の道端に根付く草をむしって細やかながら美化に努めたい。
みんなの為に公の為にほんの僅かでいいお役にたちたい。
馬歯77歳まで齢を取ったせいかついつい感傷的な思いに浸ってしまう。
あと幾ばくもない余生かと思えば猶の事みんなの為にこの身を尽さねばならない。
この老人たちの一途な思いを代弁して呉れたかに伺えた『新しい公共』論はアブクのように消滅してしまった。
二度と再び『新しき公共』論が此の世に再来すことはあろうはずもない。
 
 
ところが何とも不憫なことに、彼のお方の尊き聖域を犯すがごとき行為は軽率の誹りを免れようがないというのだ。
彼のお方と共に草をば毟り取る事すら憚らざるを得ないというのだ。
それは可笑しいではないか。
そのような道理が成り立つはずがないではないか。
そんな馬鹿げた不条理が罷り通るはずがなかろうに・・・