老いのひとこと

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宣言が出され6時より菅首相は官邸にて7時より小池都知事は都庁にて夫々記者会見を執り行った。

共々テレビにて放映された。

まさに国難に近い緊急事態に遭遇し此の両者の対処の在り様は弥が上にも我らは対比せざるを得なかった。

「排除」の論理で完璧に幻滅させられたはずの都知事ではあったがさすがにプロの政治家らしく記者との遣り取りは実に見上げたものだった。

暫しの間を置き内容を咀嚼し瞬時に整理し自分の言葉で質問者に目を注ぎつつ噛んで含めるように応答する其の姿は何とも心憎い情景に映ったのです。

 

それに引き換え片やもう一方は別の意味で幻滅感を抱かざるを得なかった。

此の逼迫した事態に何ゆえ目を伏せ原稿を読むのか。

そつなき無難な名答より訥弁でも好い秋田弁丸出しで一億の民に目線を注いで声高に訴えねばならない時ではなかったのでしょうか。

あの記者会見は政府が打ち出すコロナ対策全容を記者諸共みな揃って一丸となり擁護する為の寸劇なりやに勘繰られても仕方がない。

下手な演出は止めた方が好い。

出来レースが見え見えで大っぴらにカンニング行為を国中に公開したも同然ではありませんか。

質問事項が内通していたのではなかろうかと云うことです。

政治への信頼を取り戻す絶好のチャンスを自ら取り逃がしたのではありませんか。

尾身会長はもう少し武士らしい凛々しさをおのれに強いてほしかった。

本当に国民の命を守る精悍なる侍に映ったであろうか。