老いのひとこと

 

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鶴来道場へ赴けば窓と云う窓は奇麗に開放され極めて風通しが良い。

獅子吼高原から吹き降ろす早春の霊気が立ち込め気分は爽やかに武者震いした。

管理人さん曰く、コロナ対策上国からの指令だと苦笑いされる。

おもむろに窓を閉め床を踏む、足元の感触には大いに自信が在る。

タイル張りとは異なり木の温もりが何んと心地よいことか。

 

着替えをして罹りつけ医へ薬を貰いに行けば玄関先に張り紙が在る。

咳こむもの及び発熱者は一旦車中へ戻り当院へ電話を入れなさいと物々しい。

此処にもコロナ騒動の余波が及ぶ。

何時も人いきれでむんむんする待合室がどうしたことか今日は閑散とする。

若しやと勘繰らざるを得ないが逃げ帰るわけにはゆかず平然と取り繕うた。

殊更、検温されたりマスク着用を強要されたりはしなかった。

当院は医師も看護師さんたちもマスク姿は一人もいなかった。

此のご時勢ゆえ、一抹の不安感を拭い去るためには頷ける光景に映った。