老いのひとこと

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偶々テレビを付ければ山本一太群馬県知事が映る。

県下のコロナ感染者発生を受けての記者会見の模様のようだ。

独特の一太節が展開されるが見る者に真剣味と熱意がひしひしと伝わる。

読者や視聴者から信託された記者たちが盛んに質問を発する。

知事の熱意が記者にも伝わったかのように質問にも熱気がこもる。

質問に窮すれば周りを取り巻くスタッフに確認を取る。

小気味よい応答が延々と三十分以上挙手が途切れるまで展開されたのです。

 

片や、何処かの宰相の記者会見の場において驚くべき光景が展開され国民の前に公開された。

此れ何処に先見の明ありきや。

此の火急の災難時に国民みな恐れおののいている。

其の火消し役の最高責任者が国民への協力要請を語り訴えたが記者席からの質問者はあらかじめ発言順が定まり質問要旨が事前に内閣官房へ手渡されていたとは此れ驚き以外の何物でもない。

おまけに答弁用紙に目を遣る様子がカメラレンズは的確に捉えていた。

国民の不安が解消されぬまま会見は打ち切られ「まだ質問があります」との甲高い悲痛な叫びが会見室に響き渡ったとのことでした。

 

県民の命と安全を守る首長も国民の命と安全を守る国の宰相も共に為政者なれど両者の眼に左程の違いはなけれども其の眼から発する使命感とか躍動感には随分大きな開きがあったように思えてならない。