2021-06-11 老いのひとこと 無断掲載 2年ぶりの党首討論だと云う。 45分と云う限られた時間をフルに生かして実りある成果を得ようと当事者たちは懸命に藻掻いたであろうか。 いつ果てるとも知れぬコロナ禍に立ち向う国民一人一人に対し為政者として何を語り何を示し国民を勇気づけようと為されたのだろうか。 確かにワクチン接種の旗を振り翳す総理に相呼応して各自治体がわれ先にと競い合う 姿は大いに了と致すが此のワクチンこそが全てであり此のワクチンに只ひたすら縋りつく総理のお姿が返っていじらしくも映ってしまう。 ワクチン効果に匹敵するような総理の政治的信念と哲理に満ち溢れた含蓄ある言葉にこそ国民の期待の目が注がれていたのではなかろうか。 自宅療養が余儀なくされて敢え無く命を落とす悲運に泣く人たちを余所にして何ゆえ五輪に拘るのか。 国民の命を犠牲にして迄して何ゆえ五輪を招致いたそうとするのか。 其の大義を知りたい其の大義を是非お示しくださいと枝野代表は問い質す。 総理はやわら思い返すように東洋の魔女たちの回転レシーブの逸話を語り始める。 限られた時間の中いつ終わるとも知れぬ長話で時が過ぎゆく。 恐らくは草葉の陰であの東洋の魔女たちも困惑そうに苦笑してはいまいか。 果たしてコロナ禍と東洋の魔女を天秤に掛けるが如き宰相をわれらが戴いているのかと思えば益々こころが重くなりシラケ申した次第なのだ。