老いのひとこと

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地域医療に貢献してきた南が丘病院が此度野々市地区に新装オープンするらしい。

市南部一帯に君臨した総合病院が馬替地区から姿を消すに至った。

家内も当院での外科手術の甲斐あって今を生きる。

2000年3/28日14時執刀18時終了

辛うじてがんから生還した。

間違いなく外科病棟の此のベットに伏したはずだ。

其れを特定致すは不可能に近いが実は今、当院の駐車場に所狭しと廃棄処分の対象となった諸多の備品や家具調度品がうず高く山と積まれる。

其の中に紛れもなく夥しい数の病床ベットやマットレス、シーツの類が処分を待っている。

アルコール消毒の匂いすら感じ取るような生々しい光景が展開される。

此の中の一つに家内が生死の狭間をさ迷ったのだと思えば暫し足を留めざるを得ない。

 

当然のことながら此のベットに伏し薬石の効なく敢え無く此の世を去られた故人の事を想えばこのように白日の下に晒すことは軽薄過ぎはしまいかと懸念する

 

 

日日に散歩の道すがらに必ずや此の箇所に出くわすことになる。

 

 

数日後には廃棄業者がきれいに一掃し処分していった。