老いのひとこと

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高齢者接種の予約受付開始日が5月6日であったが大勢が殺到し全く動きが取れない。

数日遅れの10日の日に掛かり付け医の下へ走り漸く予約の正式受理に漕ぎつけた。

ところが此れどうしたことか接種日を見て唖然とした。

第二回目が9月8日とある、何んと三日前には既にオリパラの幕が下りた其の後とは此れ如何に。

一国の内閣総理大臣が報道各社の記者たちを前にして語った言葉は重いのです。

重い筈なのに地球より重い民衆の命を預かる一国の宰相が空言を公言して貰っては甚だ困ることになる。

困る所で済まない人間同士の信頼に関わる重大問題ではなかろうか。

極めて厳粛なる緊急事態宣言の発令の日に多くを語ったが其の中でも高齢者に対する第二回目の接種を七月末日までに終えましょうと胸を張った。

此の下りの箇所だけは不思議とわが耳に残るのです。

わたしは頭から軽視され疎んぜられ見事に裏切られたのです。

85と78の老夫婦は見捨てられたも同然と云えまいか。

尤も血眼で行列に殺到する彼らには絶対に組したくはない。