老いのひとこと

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1月15日、初詣を兼ねて左義長を参拝しようと白山さんを目指した。

10時に点火される火入れの宣詞に期待を込めて9時過ぎに出たのだが生憎今年の火起こしは11時からであの燃え盛る火柱にはお目に掛かれなかった。

我が身に纏わり付く災禍や煩悩を焼き尽くす年に一度の神事には今年はご縁がなかった。

本殿には大阪の孫の合格が叶うように入念に柏手を打った。

 

烈々たる炎に炙り出されるおのれの不可解な正体を暴いて見たかったが今年は駄目でした。

此の煮え切らない思いを断ち切るために一週間振りに外を歩くことにした。

歩道は埋まり歩道の名を成さない、車道の片隅を遠慮がちに行く。

門ごとに雪の小山が築かれる、今日は三勇士たちは雪の要塞より顔を出しにこやかにわたしに向かって敬禮を捧げて呉れたではないか。

くすんだ気持ちが一瞬にして吹き飛んだのです。

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