老いのひとこと

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此の冬場は晴れていてもお出かけの際は傘を持参する。

雪ならともかく時雨れて氷雨にでも見舞われれば一溜まりもない。

用心深いのである猜疑心の強い奴なのです。

嫌な奴なのである。

愛用の傘は何の変哲もない在り来たりのコンビニ傘だ。

それも家の前に捨てられた拾い物に過ぎない。

随分長らく使ったので所々に裂け目が出来ましょう。

気付けば直ちにテープを張って修繕する。

自慢の破れ傘になりました。

足軽の血筋なるがゆえに何の苦も無く喜び勇んで傘の継ぎ当てに興ずるのです。

最近は劣化が著しく骨(親骨と云うらしい)の先っちょ(露先と云うらしい)の接着部が剥がれてしまったので早速修理いたした。

傘にも佛心が在りましょう。

大切に慈しみましょう。