老いのひとこと

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尋ね人の写真入りチラシが郵便受けに舞い込む。

赤地に白抜き文字で「此の人を探しています」とある。

恐らく安否を気遣うご家族の強い要請で警察署が公開することを受理したのだろう。

また当該介護施設も管理上の責任を痛感するあまりこのような仰々しい手法に同意せざるを得なかったのだろうか。

実名入りで年齢や服装、体型等が事こまかく記載される。

尤も正常な判断力が伴っておれば斯くなる不祥事に繋がるはずもないのだがしかし此れは決して他人事ではない。

いつ何時此の我が身に降り掛からんとも限らない不可避的な出来事に違いない。

日ごと気の赴くまま足の向くままにお出掛けするが帰巣本能で我が家へ辿り着くもののそれこそいつ何時わが脳細胞の異常から当て所なく徘徊を始め終には死の彷徨に至らないとも限らない。

チラシが入った其の当日の社会面記事に其の当事者のお方が15キロ離れた小松市内にて帰らぬお姿で発見されたとの報道に接するしだいです。

 

御成仏あれ

                                                                                                              合掌