老いのひとこと

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   無断掲載

11月3日恒例の全日本剣道選手権大会が日本武道館にて執り行われた。

三年振りだと云うがやはり会場は関係以外観客は見当たらなかった。

弱冠二十三歳の薩摩隼人たる星子選手が賜杯を手にした。

筑波大学院の学士剣士と云うから剣理を学術的にも錬磨する。

剣尖を左目に付ける星眼の構えから終始攻める、攻めて攻め抜く。

剣道の基本に忠実でまるで絵に描いたように美しい。

其の攻めの剣道が素人目にもありありと映る。

準決勝戦で村山選手を諸手突きにて撃破した。

撃破に値する物凄き技であった。

スローのリプレー画像でまさに竹刀が撓る実像をみた。

お突き技でまるで弓のようにしなったではないか、驚いた。

正真正銘の死闘を演じて呉れたことになる、素晴らしかった。

勝戦福井県の林田選手を相手に戦った。

共に筑波勢同士が前へ出る攻めの剣道を見事に披露して呉れた。

面技を二本取って決めた。

一本目は凄まじい相面、星子の面が0.001秒早く林田の面を捉えていた。

剣道の醍醐味である典型的な美しい相面でした、感動しました。

二本目は攻防の末星子の竹刀が右面に炸裂した。

辛うじて打突部位を捉えていた。

とても気持ちの良い立派な剣道を観戦出来てとても好かった。

 

準国技たる剣道をもう少し丁重に扱って欲しいものだ。

我が家に入る新聞には全くそれがなかった。

これでは美しい日本国が失われはしまいか。