今年の剣道日本一には神奈川県警の勝見洋介選手に輝いた。
国友連太朗選手からまさに絵に描いたようなお見事な出小手を取られた。
実写の場面は余りにも早わざ故わたしの目には捉えられなかったが再生場面で打突部位を的確に捉えていることを確認できた。
彼の方々には我らが云う一足一刀の間はないに等しい。
遠間からすっすうと攻め入り触刃から交刃に至れば彼らにはすでに打ち間、勝見選手は国友選手の手元がピクリと動く寸前にお小手を斬っていた。
国友選手の竹刀を山越えし国友選手の竹刀と奇麗に平行して打突部位に勝見選手の物打ち三寸が炸裂した。
教科書通りの実に美しい出小手にわたしは感服した。
勝見選手の厳しい気攻めに国友選手の心が動いた。
国友選手の心の動きの起こり頭を勝見選手の神技が見事に捉えた。
まるで小手打ちの基本稽古を見ているようにさえみえた。
片や、国友選手も右小手を斬り落とされても勇猛果敢に激しく退き面を放った。
実に素晴らしい美しい場面でした。
