老いのひとこと

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知りもしないのに知ったような顔をする「知ったかぶり」は感心しません。


実はわたくし此の歳に至るまで「実語教」の事何も知りませんでした。


或る意味とても恥ずかしいことかも知れないがそれを敢えて今此処に告白いたすのです。


親や祖父母からも聞いたことがなかったし学校の先生からも一度も教えられた記憶はない。


偶々大阪の孫の誕生祝いを何にしようかと色々物色して内にとある書店にて斎藤孝さんの「実語教」なる書物に出会ったのです。


開いてびっくり目を通してびっくり此れまさに「目から鱗」ではありませんか。


こんなに素敵な書物が平安の昔から読み継がれていたとは知らなかった。


幼児はもとより日本人であればみな声大にして読むべし今からでも遅くはない老人会の読書会の題材とし冥土の土産に致せばよいではないかとさえ思った


作者は不詳だとあるが恐らくは弘法大師さんではなかろうかと書いてある。


最早、我が子に読んで聞かせることは敵わないにしてせめて孫たちには読ませたい何が何でも読ませねばならないと強く思う。


難しくて意味が分からなくてもそれでも朗々と口走りなさいと書いてある。


その内年が経ち成長すればいつの間にか咀嚼出来ましょうという。


親と子が共に朗々と口にしたら善いではないかと斎藤先生は説かれる。


親子間の血生臭い憎悪の連鎖や惨劇がきっと一変いたしましょうよ。


人みな慈しみ合い和み合うそんな日本の国に成ればいいなあとつくづくそう思った。


 


金沢のじいじ有難うの電話が入りました。