老いのひとこと

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「ツクシ誰の子スギナの子」春を告げるツクシは童謡にも唄われる。


土を突っついて顔を出す元気な子、だから昔は「突く子」と書いたらしいが漢字では「土筆」となるらしい。


とても愛嬌者で春には旬の料理にも仲間入りする。


ところがツクシ=スギナとくるとこれは頂けない。


イメージが正反対と来るから些か戸惑う。


兎に角スギナは困る厄介者だ、別称「地獄草」とも呼ばれるらしい。


何し引っこ抜いても抜いても根っ子が残る。


その根っこが地下奥深くで連携連結し合いまるで秘密結社のように張り巡らされ寸断しても其の再生力は天与のもので最早処置なし打つ手がない。


若しや除草剤なしで根絶のノウハウが解明されればイグノーベル賞ものだろう。


 


目下のところ此のわたしスギナの根っ子との壮絶なる格闘の真っ最中、スコップを踏み込んで渾身の力を込めて掘り返せば地中で何かが切断される異様な音がする。


それが紛れもなくスギナの地下茎に他ならず出るは出るは芋づる式にドス黒い残骸を掘り当てるのです。


 


しかし自棄になって癇癪を起しても大人気ない。


此れこそが自然の摂理、自然なる営みと云うもの息巻いて逆らってはいけません、素直に引っこ抜くしかない。


 


抜こうとすると劣化したゴム紐のようにプツンと微かな音がする。
その音を聞き分ける、よい音がして大きい根っ子をびっぱり出せばやはり気持ちがいい。


 


此の畝にはソラマメと蔓なしエンドウでも植えよう。


此れすべてヤッさんのお蔭、与え給えし「作る喜び」に感謝したい。