老いのひとこと

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教養講座に顔を出す。


教養を身に付けるためのお勉強会なのです。


教養を身に付けた教養のある人と云うのは物知りの博識さんとは違う。


世間の常識に長けた世渡り上手な人でもないとわたしは思う。


そんな教養人のための教養講座なら無意味だしわたしは参加しません。


教養のある人は決して知ったか振りをしない人です。


博識を売り物にして其れをちらつかせない謙虚な人です。


それとは逆に世間の常識に疎くどちらかと云えば世渡りの下手な人ではなかろうか。


でなければ教養講座を開く意味合いが薄れてしまいます。


 


今日の教養講座のお話の中で迷信や古いしきたりに囚われたり惑わされることなく正信を見失うことがないように教養を身に付けるべきだとお説教いただいた。


卑近な例として北枕は不吉で縁起が悪いと昔から忌避されてきたが頭北面西右脇臥( ずほくめんさいうきょうが)は至って合理的で健康的な寝姿なので従来からの常識を ( くつがえ )しむしろ北枕を推奨して然るべしとのお話でした。


つまりは今までの常識を覆す非常識な生き方こそ教養ある人の生き方なのだと逆説的にお話なされたとわたしはそのように解釈いたしました。