老いのひとこと

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ジブリ展の館内で重大なる失策に気付く。


カメラこそ携行するも筆記用具を持ち合わせていないではないか。


咄嗟に受付に舞い戻りメモ用紙と鉛筆を懇願したのです。


 


四方八方からまるで花吹雪のように襲い来る言葉の渦の中からわたしの「お気に入り」を無心で書き留め始めたのです。


貴重な宝物を取り逃がすまいと必死になっている姿は周りには滑稽に映ったかも知れません。


とは言え欲張っても仕様がないわたしの直観に触れた十項目余りのジブリさんのひらめきの名言をわたしは何知らぬ顔で失敬させていただきました。


恰も一世を風靡したかのジブリさんこと鈴木敏夫氏にしても意にそぐわないままならぬ事態に遭遇為さったのでしょうか。


「ヤな奴 ヤなやつ ヤなヤツ!」と叫んだのだという。


また「世の中にはいいバカと悪いバカとタチの悪い馬鹿がいる」と言い放ったらしいが余程この( たち)の悪いおバカには頭に来たのでしょう。


質の悪いおバカさんとは一体誰なのだろうか。


凡そ見当がつくのだ云わぬが花と云うべきでしょうか。


含蓄深い言葉に感心するばかりです。