わたしは正直「ジブリ」なる単語が此の世にある事すら知らなかった。
聞いたことも見たもなかった大変お目出度い時代遅れのトンチンカンなのです。
当然のことながら鈴木敏夫なる人物が此の世で此れほどまでも脚光を浴びる言葉のマジシャンであられることすら知る由もない。
処がその「ジブリ」が金沢にやって来た。
言葉の魔法展を「待つとっし」と利家公が呼び掛けているではないか。
前田の殿様の呼び掛けなら「行かん訳にはいかんでしょう」応じないわけにはいかないでしょう。
21世紀美術館へ参ればむせ返るような言葉の渦、言葉の雨が激しく降り懸かる、言葉の弓矢が飛び交い、言葉の槍が突き刺さる。
言葉が激しくしかも美しく舞い踊り且つ狂ったように歌う。
わたしは言葉のエキスに圧倒され完全に酔っぱらってしまった。
9/1
今日も一輪咲いてくれた