老いのひとこと

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古文書のお勉強会は六回目になるが一向に上達の兆しすら見えない。


全然努力が足りない、やる気があるのかと一喝されても仕方がない。


でも解からないなりにも講義には顔をだし食い入るように耳を傾ける。


難聴疾患を棚に上げてただ拡声器の音が割れて云々とこればかりはどうしてもいただけません。


 


漁業の町宮腰( みやのこし)での魚の仲介料つまり口銭 ( くちぜに )」に関わる定書 ( さだめがき )という規則を加賀藩家老今枝民部他5名が連名で宮腰の町奉行へ差し出した文面であるという


どうも先生のお話を伺えば売買代金の8.6%を口利き料の名目で「口銭」として徴収し、その徴収分の十分の一は世話役の佐左衛門の手許に行き残りの十分九は藩が税収として召し上げる仕組みになっていたのでしょうか。


わたしにはその程度の安直な理解しかできなかった。


ただ、わたしが驚きの目で注目し凝視せざるを得なかったのは


藩の御算用者として今枝民部と前田七郎兵衞の両名の名が目に突き刺さったことでした。