老いのひとこと

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南瓜を陰干ししようと車庫の一角に目をやれば得体知れぬ生き物がウヨウヨいたす。


まさかと思いつつ辺りをつぶさに観察すれば紛れもなく此れシロアリの大群ではないか。


ビックリ仰天、腰を抜かして逃げるわけにもいかず只々固唾を呑む。


無造作に敷いた「すのこ」が仇と相成った。


10センチ角ほどの角材がボスボスに朽ち果て白き物体が不気味に出入りするではないか。


暫し殺虫剤を振り撒けど単なる気休めに過ぎぬかろう。


兎に角わたしは在りとあらゆる木質物を片っ端から戸外の路上へ抛り出した。


長年の堆積する塵埃と白蟻の死骸もろ共、悪い事とは重々承知の上で向かいの川に流してしまった。


叩けば埃ならぬ夥しい数の蠢く白き蟻が路上を這う。


悪いけど此れも箒で川へ掃き捨てた。


此れ我が家には此れほどの一大事はない。


息子に連絡すれば即刻専門業者に調査を依頼せよという。


幸いなことに業者さんは日曜返上で対応してくれた。