老いのひとこと

昼食後、疲労の色が色濃く残るが一念発起して長靴を履く。

最大の難所、堀高T字路には多くの車輪で踏み固められ氷の層が敷き詰める。

表層の雪だけをダンプで運ぶ、みな無言で一心不乱に取り掛かる。

見慣れないお方が混じる、よく見ればご近所のぜんけさんご夫妻ではないか。

見るに見かねて馳参じてくださったのだ。

昨日は当町会へは些か不審の念を募らせたが決してそうではなかった。

心掛けのご立派なお方が当町会にも居られ嬉しかった大いに助かった。

ご好意を有り難く頂戴申した。

 

 

其の翌朝、大方の予報をくつがえし50センチの降雪が10センチ足らずで済んだ。

斯くなる誤報は大いに歓迎だ。

幾人かが堀高T字路に群がる。

その群れの中に何んと齢九十四歳の堀さんのおばあちゃまが防寒具に身を包み健気にもスコップ携え陣頭指揮を執られるではないか。

ご子息さんが労わりながら手を貸される。

おばあちゃまから挨拶を受け激励まで戴いた。

今日は素晴らしい除雪サンデー、お天気も上々言うことなし。

 

路面が凍結するのが気になって鶴来の日曜稽古はお休みすることにした。